縁側に花のお昼寝用のふとんが干してある。
「バァちゃん、ねむい?」
「うん、ちょっとね」
「じゃ、ここに、ねんちゃい」
お言葉に甘えて敷き布団の上にペタリ。
ちっちゃな手が、
宝物を扱うようにそぉっと掛布ふとんをかけてくれる。
柔軟剤の甘い香りと、
微かにおしっこ臭い幼い匂いにつつまれて寝たふり。
しばらくして、遠くで可愛い声。
「バァちゃん、ねてるから、しずかにね」
パーフェクト!
木々の葉が風に擦れる音をララバイに、
まだ若いバァちゃんはちょっと不埒な夢をみる。
きょうは敬老の日、じゃなくみどりの日。