シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2009年7月13日

日曜日夕刻より、
広島の野菜ソムリエのコミュニティ主催のパーティー。
地元の農家さんと野菜に関心のある生活者の方々を招き、
作る人と食べる人が同じテーブルを囲みます。
テーマは「広島のおいしい野菜を食べたい」
10のテーブルに分かれてディスカッションを行い、
それぞれのテーブルで上がった声を皆の前で発表。
私のテーブルでは、こんな声があがりました。
新鮮でおいしい野菜を食べたい気持ちはあるけれど、
旬が分からない、食べ方が分からない。
八百屋のおじさんが食べ頃を教えてくれた昔とは違い、
年中変わり映えのしない野菜が並ぶスーパーの売り場で
意識もせずにハウスものを買う時代。
旬が分からぬのも無理ないと思います。
そんな時代だからこそ、私たち野菜ソムリエが
さまざまな場所で野菜の魅力を伝えることは、
些少でも意味のあることかと思います。
おいしい野菜を知っていただく、食べていただく。
それが農家の力になり、食料の国内自給率の上昇にもつながり、
なによりも健康でゆたかな食卓をつくります。
うちで開く月に2度の野菜市は、そんな思いをこめた
「おいしい野菜を食べよう」の種まきです。

第2部は、お酒と料理を楽しみながら交流。
地元農家さん提供の旬の野菜を使ったメニューの数々が並びます。
庄原産半白キュウリと木熟トマトのガスパチョ風、
蒲刈島すももの冷製スープなど素材を生かした17種類。
ご自身野菜ソムリエであるホテルの料理長が
この日のためにたぶん寝ずに考えた品々と察します。
どれも野菜を愛し野菜をよく知る人が作ったことが分かる
とても幸せな味でした。
ホテルでときどき企画される料理長の野菜料理コース、
今度ご案内いたしますね。

おいしい料理でお腹も満たされ、
ビールの酔いもまわった頃、ビンゴゲーム。
賞品はメンバーの有志提供、
うちでジャム教室を開いたケンタローさんお手製の
スモモジャムが一番人気でした。
司会進行はソムリエのメンバーである
TV局アナウンサーIさん。
みなが得意分野を持ち寄って開くパーティーは
温かく心地良い空気が流れていました。
ちなみに野菜ソムリエのユニフォームは
白いシャツに黒いロングエプロン、首にチーフ。
赤色のチーフがジュニア、緑色がマイスター、
最高位のシニアは紫色ですが、広島にはまだいません。
この夜「取るよ!」と皆の前で宣言したので、
後戻りはできません。
退路を自らふさぐのがうさぎのやり方、
今秋からまた勉強の日々です。



2009年7月11日

どんなに忙しくても、
観たい映画があれば時間をやりくりします。
日々の糧で野菜が主菜ならば、本と映画は副菜。
恋はいのちの水といったところでしょうか。
で、夜遅く「愛を読む人」。
ドイツのベストセラー小説「朗読者」の映画化で、
15歳の裕福な家庭の少年が
うんと年上の独り暮らしの女性に恋をして、
彼女に会うたびbedで本を読み聞かせるという話。
物語はもっと複雑ですが、割愛。

もし、好きな人に読んでもらうなら
どんな本かしらと書棚の前で目にとまったのが、
長田弘の詩集「世界は一冊の本」。
アラフォーの頃に読んだ本で、
表紙は当時気鋭のブックデザイナー、
平野甲賀の手によるもの。
ブックデザインにも優れたものが多かった時代です。

本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。
書かれた文字だけが本ではない。
日の光、星の輝き、鳥の声、
川の音だって、本なのだ。
ブナの林の静けさも、
ハナミズキの白い花々も、
おおきな孤独なケヤキの木も、本だ。

世界というのは開かれた本で、
その本は見えない言葉で書かれている。 

と結ばれた一編の詩に
今でも深い共感をおぼえます。
価値観というか大事にしたいものが、
ようやく定まった時期でもあったかと思います。
表紙裏には著者のサイン。
どこでどのように手に入れたか、
それは思い出せません。





 
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