「温海かぶ」は、
鶴岡市の山間部に位置する一霞地区を中心に、
焼畑農法によって栽培されている在来野菜です。
栽培地は、木の伐採地跡など山の急斜面。
下草を刈り取って乾燥した後、火入れが行われます。
火を入れて、まだ熱いうちにタネを蒔き、
収穫の秋まで無農薬、無肥料。
火を入れることで土は殺菌されて虫がつきにくく、
草を焼いたあとの灰が肥料になっておいしいカブを育てます。
自然の力、土の力でおいしいカブになる。
焼き畑は先人の知恵のたまものです。
念願だった「温海かぶ」の焼畑を見学、収穫体験もさせていただけました。
温海地区では森林事業とかぶ栽培が共存。
木を伐採→伐採の跡地でかぶ栽培→栽培後に蕨育成と植樹…と循環させます。
また地域の生きた文化財である温海かぶの継承事業をUターン組の若者が運営しているのも心強い。
広島でもぜひ在来作物研究会を作ってとエールを送られました。
在来野菜は単に古くからある野菜というだけでなく、
先人の知恵から生まれた農法、料理法や祭などの生活文化を継承するお宝です。
そして地域のばあちゃんのレシピで漬物づくり。
「うんだばAコープの砂糖じゃねえとだめだぁ」と言うばあちゃんのレシピ通り。
数年前に自主上映した『よみがえりのレシピ』を観た方、覚えてますか?
腰を屈めてかぶを世話するおばあちゃん。
地元では樽いっぱい漬けて冬に備えるそうです。
土のなかから生まれた野菜がその食ベ方とともに継がれる、それが風土。
1キロ漬けたものをビニール袋で幾重にも包み、
庄内→東京→広島と持ち帰り、綺麗に漬かりました