焦らず、欲張らず、競わず、悠々と笑ってられる毎日でいられたなら。
そんなことを考えさせてくれる展覧会です。
ブータンといえば皇太子ご成婚式に参列された王さまの民族衣装姿がカッコ良かった。
国民総幸福量でおなじみの国だけど、
ブータンにはハッピー=幸せを意味する言葉はなくて
「セムガェ=心地よい」という言葉で心の充足を表すといいます。
会場内には現地の暮らしをドキュメントしたビデオを観ることが出来ます。
ビデオに映るブータンの人たちは皆心地よさそうな笑顔。
どんなときにセムガェを感じる?との問いには、
友達と合っているとき、はたを織っているとき、孫と一緒にいるとき……
と答えます。
今あるもの、持てるものに満足が得られるということが幸せのカギなんでしょうね。
さて、あなたのセムガェは? 問われたらなんて答えます?
「しあわせに生きるためのヒント」とあるように会場内には、
ヒントとなる名言がいっぱい。
「幸せとは、自分の持っているものを喜ぶことです」
「ゆっくり歩けば、ロバでもラサまでいける」
なるほど。
■広島県県立美術館で12月24日まで開催。