ヨーロッパを旅して食事のとき、
パンがテーブルに直に置かれることがよくあります。
パン皿がないので、食べかけのパンをどこに置こうかと
手をうろうろさせるハメになります。
そんな私を納得させる本がありました。
『フランスバケットのある風景』
フランス在住の著者が「パン皿がない」理由を
分かりやすく解き明かしてくれています。
その昔、食卓に皿が存在しなかった時代、
ヨーロッパではパンが皿の代わりをしていたと言います。
パンをくり抜き、そこに焼いた肉をのせました。
フランスやドイツのパンが固い理由もここにあるのでしょうか。
なるほど、それで今も皿をテーブルに置くように、
直にパンが置かれるのですね。
皿の上に「皿(パン)」を置いてはおかしなことになりますものね。
かように知的好奇心を満足させてくれる、本の楽しみ。
この一冊も、bookcafeカタリバの本棚にあります。
毎週金・土・日 13時~18時オープン
安佐南区長束1-18-30