シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年6月8日

 

広島県南部、瀬戸内海に面した東広島安芸津町、赤崎地区。
日本一おいしいと評価の高いじゃがいもの生産地。
「まる赤」と呼ばれる、玉が丸く、色は黄みがかった白色、
みずみずしく食味の良いじゃがいもです。

 

 

 

おいしさのわけは、赤土と瀬戸内海の潮煙。

この地域の土質は、かつてレンガ造りの原料となった赤土で
水持ちの良い粘土質でありながら、水はけが良いというのが特徴。

また、すぐそばの海からのミネラル分を含んだ潮煙が
おいしいじゃがいもを育てるのだといいます。

 

 

まる赤の収穫期は6月~と12月~の年2回。

ちょうど夏の収穫期を迎えた畑におじゃましました。

 巽佐一さんは、御年93歳。

じゃがいもの栽培歴は、なんと70年!

昭和25年からこの地でじゃがいもを作っておられます。

農閑期には、中四国各地の酒蔵へ
杜氏の仕事に出かけたと言います。

 

 

この日も、娘さんお二人と一緒に収穫作業、

鍬をおろす手も、しっかりしておられます。

 

 

おいしいと評価の高いまる赤ですが、
労力に値する収入が得られない農業の現実はここにも。

作り手がいなくなった畑があちらこちらにみられます。

すぐれた農産物を守り育てる手だては、どこに?

 

巽さんのじゃがいもは直販で手に入ります。

「買いに来られてもOK」だそうです。
青い海と赤い土のコントラストが美しい畑の風景に会いに、

出かけてみるのもいいですね。

東広島市安芸津町木谷字赤崎2058-12
電話 0846-45-2668

 

 

かつて町の産業であったレンガを造る工場は今はなく、
レンガの町の面影が微かに残っているだけです。

 

 

地元JAの「ふれあい市」では、まる赤のジェラードを見つけました。
 

 

2014年6月6日

 

土佐の旅、最終日。

広島へ帰る前のランチは、高知市内の「食堂ワルン」で。
じつは、ここ、十数年前にある雑誌の高知の旅特集でみつけて

大切にスクラップしていたお店なのです。
記事によれば、高知でこんなおいしいアジア料理が食べられるなんて!
撮影されたお店のアジアの下町らしい風情も素敵でした。

アジアで暮らした女性お二人が切り盛りされる店とも書いてありました。


そんなわけで、今回の高知の旅で絶対にはずせない場所。

ところが日曜日が定休日、そこでわざわざ
月曜まで一泊延長してのランチ体験となりました。

 

 

さて、カーナビに住所をセットして現地まで。

周辺まで来て、みつからず

お店に電話して訊ねてようやくたどり着きました。

ようやくの思いで来てみれば・・・・

大らかで気取りがないと言いましょうか、

失礼ながら構えも店内も乱雑にして古ぼけた店。

奥が住居部分になっていて、

入り口にはご家族のものと思われる靴が脱ぎ散らかしてあります。

この店に来たかったのは私、
それにつき合ってくれた同行のふたりの顔は、

高知に来て、延泊をしてまでこの店か、と言いたげな表情。

テーブルに着き、お店の方が来られるまで
しばらく沈黙が続き、それぞれ注文。

 

 

春巻、おかずのせご飯、台風豚の角煮スープ。

おいしかったのです!

香辛料や香草を使った複雑な味わい。
昭和時代にあった赤い木の箸も懐かしく、

チープなプラスチックのコップもいい雰囲気ではないですか。

どこかアジアの下町の雑踏のなかで昼ご飯を食べている気分。

狭い店に、ひっきりなしにお客さまがやってきます。

お弁当を買いにくる人も。

友達がぽつりと言いました。

「この味なら、また来てもいいかな・・・」

そう、なにごとも経験。

旅のいい思い出になりました。

食堂ルワン http://www.zukan.co.jp/2009data/ethnic/waruncafe/index.html

 

お腹を満たして、高速にのって広島へ。

たのしい旅でした。

 

 
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