シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年7月2日

 

化学肥料や農薬を使わず土壌の生物系を維持し、
落葉や家畜の糞、椎茸栽培の役割を終えた
原木(廃ほだ木)などから堆肥を作り、
生きた土壌で栄養価の高い作物づくりをめざす
持続可能な循環型農業をすすめる「フォレストファーム弥栄」。
その直営店が広島市内にオープンしたので、

さっそく訪ねました。

 

 

種から取って栽培する在来種を中心にした野菜づくり。

珍しい品種もあって、
さながら野菜図鑑をめくるようにワクワクします。

 

 

広島県の農業界の至宝(と私は思っている)
農業ジーンバンクの船越さんのご指導を受けながら、

※失われゆく農産物種子の保存とその再活用に尽力されています。

年間120品種の野菜を栽培、

代表の大亀和枝さんみずから店頭に立って

野菜の説明に余念がありません。 

 

 

 

野菜は生きものなのだから、

かたちは不揃い、収量もまちまちが当たり前。
自然の生態系のなかですこやかに育った野菜を提供したい。

また、そんな思いで農業に取り組む人たちと共に

やっていきたい。そう熱く語る大亀さん。

ついつい話し込んで、

お店を出たら2時間が経過していました。

船越さんから種をもらったミニトマトの「シュガーランプ」

貴重な固定品種で、日本のミニトマトの元祖。
酸味と甘味のバランスが良く、とってもおいしかったです。

その他、フランス生まれのキャベツやじゃがいも、すじなしインゲン、
ズッキーニ。スーパーでは見かけないものばかり。
おいしいものなら、なぜ市場に出ないの?とお思いでしょ。
大きな理由は、不揃いだったり収量が見込めないため。

市場に出して収益を上げようと思えば、

安定的に収量も品質(ここでは大きさや外観を言います)が
見込めるものになってくるのです。

 ●

フォレストファーム弥栄について詳しくは
 http://www.forest-farm.co.jp/about.html

2014年7月2日

 

きょう2日は半夏生。
夏至から11日目、昔はこの間に田植えを終えた農家さんたちが、
田の神様に感謝し互いの労をねぎらったと言います。
この日のご馳走は香川ではうどん、福井ではサバ、奈良では餅・・・と、
地方によっていろいろ。
生活の真ん中に食があり、食が意味を持っていた時代のことです。
写真は、庭でいつの間にか消えてしまった半夏生。
「やはり野におけ山野草」ですが、
浴衣姿の美人の風情をもつ涼やかさでした。

 
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