シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年12月6日

花井 綾美さんの写真

柚子仕事。
大分県杵築市で海藻を肥料に無農薬で栽培をされている神鳥さんから頂いた柚子。
包丁を入れると、サクッとほどけるように切れるのです。
そのまま蜂蜜をつけて食べてもおいしいと聞いたので、食べてみました。
皮ごとサクッ、サク、サクの食感、ちょっとも苦くない!
1個ぺろりと食べてしまいました。
驚きの食感と食味です。
あとの4個は、日本はちみつ1瓶丸々使って柚子茶を作ります。

花井 綾美さんの写真

皮も実も種もぜんぶ使って。
千切りにした皮は1度冷凍してから蜂蜜につけ込むと味が染みやすくなります。
種もしっかり仕事をします。
ペクチン質がとろみを出します。
皮も実もワタも種もすべてに栄養がありますし、捨てるところはありません。

ゆず茶完成

さて、前夜に冷凍庫に入れた皮も凍って
翌朝には蜂蜜漬け。
皮も実も種も渾然一体、
蜂蜜の海で、おいしくなれろと唱えます。

2014年12月4日

神鳥さんの柚子

大分県臼杵市の神鳥(かんどり)さんから、
こんなに綺麗な柚子が届きました。
1つ1つクッション材で大事にくるまれ、
どんなに丹精されたかが伺えます。
柚子たち、口をすぼめて笑っているように見えませんか?
さて、農業を営まれる方、菜園をお持ちの方、
すこやかでおいしい農産物に関心のある方に
ぜひ知っていただきたいことがここにあります。
臼杵市と言えば、
11月に広島市内で自主上映したドキュメンタリー映画
「100年ごはん」の舞台。
100年後を見据えた循環型農業をテーマとした映画でしたが、
この柚子も循環型「海藻有機農法」で栽培されたものです。
各地で異常発生して海の汚染源ともなっている海藻を肥料として活用し、
海山の環境保全と農業の再生をめざしています。
海藻肥料で育てた農作物は硝酸態窒素の含量が低く、
味よく保存性が高いということが分かってきたということです。
福岡の海藻研究所の新井章吾さん指導のもと
「なかりえ村里海・里山プロジェクト」によって進められています。
瀬戸内海と島のある広島でも、試みる価値ありそうです。
浜に打ち上げられた海藻を拾い集めるボランティアも楽しそうじゃないですか。
実はわたしも、小さな畑で実践中です。
来年2月開催予定の食と農の交流会で話をしたいと思います。
さて、神鳥さんの無農薬の海藻柚子は、
このままハチミツをつけて食べてもおいしいそうです。
残りは柚子茶にしていただこうと思います。
ちょっと包丁を入れるのが躊躇われますが。

 
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