大分県臼杵市の神鳥(かんどり)さんから、
こんなに綺麗な柚子が届きました。
1つ1つクッション材で大事にくるまれ、
どんなに丹精されたかが伺えます。
柚子たち、口をすぼめて笑っているように見えませんか?
さて、農業を営まれる方、菜園をお持ちの方、
すこやかでおいしい農産物に関心のある方に
ぜひ知っていただきたいことがここにあります。
臼杵市と言えば、
11月に広島市内で自主上映したドキュメンタリー映画
「100年ごはん」の舞台。
100年後を見据えた循環型農業をテーマとした映画でしたが、
この柚子も循環型「海藻有機農法」で栽培されたものです。
各地で異常発生して海の汚染源ともなっている海藻を肥料として活用し、
海山の環境保全と農業の再生をめざしています。
海藻肥料で育てた農作物は硝酸態窒素の含量が低く、
味よく保存性が高いということが分かってきたということです。
福岡の海藻研究所の新井章吾さん指導のもと
「なかりえ村里海・里山プロジェクト」によって進められています。
瀬戸内海と島のある広島でも、試みる価値ありそうです。
浜に打ち上げられた海藻を拾い集めるボランティアも楽しそうじゃないですか。
実はわたしも、小さな畑で実践中です。
来年2月開催予定の食と農の交流会で話をしたいと思います。
さて、神鳥さんの無農薬の海藻柚子は、
このままハチミツをつけて食べてもおいしいそうです。
残りは柚子茶にしていただこうと思います。
ちょっと包丁を入れるのが躊躇われますが。