幼い頃、食卓で母が「茗荷(みょうが)を食べるとバカになる」と言っていたのを思い出します。もちろん何の根拠のないことなので、面白がってのことでしょうが、子ども心には「ほんと?」という気持ちがありました。おとなになった今では、夏になくてはならない食材です。どっさり頂いたので、甘酢漬けにしました。きれいな色ですね。刻んでサラダに入れたり、そのまま食べたり重宝します。●茗荷を食べるとバカになる?釈迦のお弟子で、後に大成したお坊様がたいへん物忘れの激しい方で、なくなられた後、墓のまわりに茗荷が生えたことからこう言い伝えられるようになったとか。
久しぶりに退屈をあじわった1週間の休みを終えて、きょうから新学期の気分です。ゴムのにおいのする真新しい白い運動靴を履いて、学校へかけた夏を思い出しながら、今朝は小雨の縁側でうずら豆をサヤから出す作業。
ひとつのお豆に、ひとつのお部屋。これから生命を萌やす豆を大切に守るために神さまが考えられた造作。空豆のサヤなどとくに、真綿のような白いふかふかのベッドが用意されています。うずら、いんげん、鞍掛、パンダ豆・・・豆って、いいですね。