シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2015年12月21日

花井 綾美さんの写真

ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、
届いたのはずっしりと重い10キロの箱。
おかくずの木の香りに、真っ白な長芋が埋もれていました。
北海道で農場を営むMさんからの贈りもの。
シニア野菜ソムリエを受講した仲間で、
彼女は北から、わたしは南から、
飛行機で何ヶ月も東京に通いました。
雪祭りが終わった札幌の街を一緒に歩いた思い出もあります。
帯広の大地に暮らし働く、大らかなしっかり者。
食と農に向かうとき、生産する人にはかなわないという
思いがいつもあるのですが、
彼女も「かなわない」1人です。

花井 綾美さんの写真

長芋は、いまが収穫の時期。
掘られた長芋は、これから1年間貯蔵されて
順次出荷されます。
ということは、今の時期が一番フレッシュ!
届いた長芋も掘り立てで、みずみずしく真っ白。
さっそく、厚めの輪切りにしてバターで焼き、
味噌、みりん、酒、砂糖、醤油を合わせたタレをかけて
いただきました。
サクッ!たまらないおいしさです。

2015年12月17日

鉄瓶

10年前に買って木箱に入ったまま、眠っていた鉄瓶。
思い出して、陽の当たる場所へ。
そもそも鉄瓶は、炭火のやわらかな火力で、
しゅんしゅんと沸かし続けるもの。
ガスのような強い炎に当てると鉄肌がダメになってしまいます。
かと言って、湯を沸かすだけのために炭火をおこすのは
あまりにも手間がかかりすぎ。
そこで、茶事用の電気ヒーターを火鉢に埋め込んで、
なんちゃって炭火。
湯気が立ち始めるまでに、約30分。
ガスならばご飯が炊けてしまう時間です。
でも、心にやさしく響く、シュンシュンという音。
茶釜では、湯が沸く音を「松籟の音」と言いますが、
まさしく茶の心に通じます。
そして、湯を使い終えたら必ず余熱で乾かしておかねばなりません。
内部をサビさせてしまわないための手入れ。
湯を沸かしては乾かす、これを繰り返すうちに内部に湯垢の層が出来て、
錆びなくなります。
湯も見違えるほど美味しくなるそうです。
こうやって鉄瓶を使っていくことを「鉄瓶を育てる」と言うのだそうです。
いいですね。ゆっくりと使っていきたいと思います。
良いものを得ようとすれば、時間と手はかかるのです。

あたらめて鉄瓶について調べると、
日本人のモノ作りの知恵に感心させられます。
取っ手の部分は中が空洞になっており、湯が沸騰しても
この部分だけは熱が伝わらず素手で持てるように工夫されています。
この取っ手を「袋弦(ふくろづる)と呼びます。
また、内部は高温の炭火で焼かれ、金気止め(酸化皮膜)の処理がされています。
ですから、内部にはふれない、洗わないが鉄則。
これは中国の茶器も同じで、中国では余計なことをする人を
 「急須の中を洗う者」と言うそうです。

 

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