クリスマスソングが気ぜわしく響く師走の街を走ります。
不思議の国のアリスの時計うさぎのようにきょうも「あぁ、忙しい、忙しい」。
家のことをパパッと終えて、午前10時30分、運転手の車で中央通りの米屋の前まで。
午後1時に取りに来ますと、米屋特製のむすび弁当を注文して午前11時、
向かいのビルのパソコン教室に駆け込み、グラフ入りのワード文書づくりを学び終えて午後1時、
教室を飛び出し横断歩道を走って渡って、弁当を受け取ってまたまた走って、
近くの映画館の上映時間に滑り込みセーフで午後1時10分、
予告編の間、ほっと息をついて弁当をほおばります。
ここで、とても大事なことに気づきました。
映画館の暗闇のなか、食べているものが見えない食事って味が分からないんですね。
「見る」もおいしく味わうための大切な要素と学びつつ、空腹をしのぐだけのランチを終えて、本編開始。
タランティーノ監督の「イングロリアス バスターズ」評判通りに面白くて★4つ、
主演のブラピはおバカだけど可愛げがあってキュート。
可愛げって、つけ入るスキがあることですって。
スキがあるって魅力的なことなのね、とそんなことを思いながら席を立って午後3時20分、
髪カットの予約まで2時間あるので、
このごろハマっている無印良品のキャラメルクッキーを買って、ヘアサロン1階のカフェへ。
コーヒーを飲みながら、さっき習ったパソコンの復習。
いつでも、どこでも、座ればワンダーランド。
住むように馴染んでしまいます。復習を終えてちょうど予約の午後5時30分、
カット担当のKさんとお喋りしながら、
うちの娘いわく「火垂の墓の節子カット」が仕上がって午後7時30分、
おかっぱ頭をフリフリ、とっぷり日暮れた街へ。
運転手はすでにビールタイムに突入、しかたないので、バスで帰宅。
でも、ラッシュタイムも終わって空席が目立つ夜のバスは好物。
一日をしっかりと使い切った、心地よい疲れをのせて
テールランプの河を走ります。