東京現代美術館で開催中の「田窪恭治展」。
館内の撮影は禁止されているので、手持ちの写真や本でちょっとご紹介。
風景美術と称される田窪恭治の有名な仕事といえば、「林檎の礼拝堂」と「金比羅」さん。
フランス片田舎の廃墟と化した古い礼拝堂の修復に立ち会い、
内壁に林檎の絵を描いた仕事は本にもなっています。
土地に繁る林檎の木を眺め、花と実をスケッチし続け、
完成までに10年を要したその過程が詳しく記録されています。
展覧会では巨大スクリーンに記録映像が。
ある貴族がじぶんのために建てた小さな礼拝堂、フランス片田舎の美しい風景、
BGMのバッハの無伴奏チェロが効果的でした。
そして帰国後は、四国の金比羅さんの再生計画に参画。
まずは本堂の書院とカフェ神椿、上は一昨年金比羅さんを訪れたときに撮ったものですが
カフェの壁面にブルーの藪椿。陶板に描いてタイルにしたものが貼りつめられています。
藪椿は金比羅の山に自生する花。
本堂の書院には、やはり藪椿のパステル画が描かれています。
すふまにも壁にも赤い椿が乱れ咲いています。
そのコピーが今回の展覧会で展示されていました。
「風景をアートする」彼の仕事、今回の展覧会もとても面白く観ました。
林檎に10年、藪椿も3年目という彼の仕事(作品)に向かう姿勢に共感を覚えます。
求める対象とじぶんを同化させていく感覚。
東京へ行かれる機会があれば、ぜひ。
深川の商店街を抜け、美術館へ向かう道を楽しんでみてください。
展示を見終えて、さて、ケータイの充電をどうしよう?
結局、美術館のスタッフの方に尋ねてバスに乗り、
停留所4つ先のイトーヨーカドーまで行ってケータイを充電。
地下鉄駅さえチェックできれば都内どこでも歩けるようになりました。
イトーヨーカドー内のauショップで充電を頼み、
スタバでコーヒーを飲みながら待ちます。
これからモノレールに乗っても飛行機の最終便までまだ間があるので、
羽田国際飛行場に寄ってみることに。
では明日にcontinue。