シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年2月27日

 

パリ経由でモロッコのカサブランカまで

日本から15時間のフライト。

搭乗手続きや乗り継ぎの待ち時間などを入れると
約20時間の往路です。

空港に着くころには、行ってきまーすと日本の家を出てから
24時間が経っていました。

 

 

さて、モロッコの旅はカサブランカのメディナ(旧市街)から。

町の人たちが日々の食材や日用品を買い求める店が
立ち並びます。

 

 

 

仕事前の男たちが、リヤカーカフェでパンとティーの朝ごはん。

こうしたカフェに女性が混じることはありません。

女性がお茶を楽しむのは家の中でだけ、

イスラムの戒律によるものです。

 

 

午前9時、少しずつ店が開いていきます。

ハーブを売るリヤカー、

この国の人たちが日常に飲む
ミントティー用のミントが清々しい香りを放っていました。

 

 

こちらは卵売り、リヤカーで売り歩くスタイルは
どこの町でも見かけました。

 

 

シカクマメ、干しぶどう、八角などドライフルーツや香辛料も。

 

 

肉屋の店先には牛肉や鶏肉、羊肉。

包丁で削いで売られます。

 

 

 

「コンニチハ」「オハヨゴザイマス」と声をかけてきたのは、

若くて陽気な魚売り。

ぴちぴち活きの良いイワシが山盛りです。

 

 

こちtらはパン屋、楕円形のものを切り分けて食べる

ホブスというパンが一般的です。

 

大型スーパーは都市部に何軒かあるだけで、

自分がつくったものを自分の手で売る市場が小売りの基本。

消費者も冷蔵庫や電子レンジなど持たず、
その日に買ったものをその日のうちに消費するムダのない生活です。

 

 

ヨーロッパやアメリカへの憧れが看板に見られます。

 

 

そして、どこの町にも祈りのモスク。

日の出から日の入りまで1日4回のお祈りの時刻になると、

高い塔の中から「祈りの時間だよ、祈りなさ~い」と告げる声が
町中に響きます。

●メモ

モロッコの食糧自給率は約80パーセント。

漁業、鉱業、農業が主要産業であるこの国の耕地面積は
国土の約20%、農業従事者は人口の約40%程度を占めます。

都市部の失業率が10パーセント超えるという厳しさはありますが、
食品価格を全ての国民の手の届く範囲に収めるために、
政府によって食料品価格統制がなされるなど
食べるには困らぬ環境があるようです。

食事用パン1個が日本円で約15円ですから、
食品の物価は日本の十分の一といったところでしょうか。

 

旅のオマケ

 

エールフランスの軽食サービスで出てきたのが、

なんと!広島名物もみじまんじゅう。

モロッコへ向かう空でおらが町のまんじゅうをパクつくとは。

まんじゅう好きな私には嬉しいサービスでしたが。

 

 

 

 

 

2013年2月26日

 

無事、帰国。

モロッコ国内をバスで1日約350キロ走破、

砂漠とオアシスの中で2週間を過ごし、

カサブランカからパリ経由で関空まで15時間。

新大阪から帰りの新幹線が
市内電車のように近く感じた長旅でした。

旅のレポートは、明日から。

きょうは荷ほどきと家の掃除です。

 
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