シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2013年10月9日

 

あれは南仏のルールマランという村の近く。
石畳の路地を散策していると、歌声が流れてきました。

いい声です。フラメンコのようです。
きこえる方へ歩いてみたら、建物の窓が開け放たれて、

中で内装工事が行われていました。

ボンジュールと声をかけると、陽気なラテン系のお兄さんが

作業の手を止めて、窓まで来てくれました。
(写真上方、顔をのぞかせてくれたのが、みえますか?)

「この曲、なぁに?」と尋ねると、

CDのジャケットを差し出してくれました。


 

写真に撮って帰って、いまチェックしてみたら
Mayte Martin マイテ・マルティン
バルセロナ出身の 実力派フラメンコ・シンガーでした。
CDを求めてサイトを検索したら、
「雨と休日」という素敵なオンラインショップに

行き当たりました。 http://ameto.biz/

さっそく、彼女の一枚を注文。
車で聴くのが楽しみです。
仕事の手をとめて、教えてくれたムッシュ、メルシー!
旅先で食べたものをじぶんで作ってみたり、
訪ねた場所のことを調べてみたり、
旅は帰ってからも、こうして楽しめます。
そのためには思い出いっぱい作っておくことですね。

アンテナにひっかかったものは、

ぜんぶ持って帰りましょう。
お土産物を買うより、豊かです。

 

2013年10月6日

 

南仏は果物が豊富な地方、

とくにメロンが多く見られます。

同じウリ科のスイカも果物屋の店頭にありました。

 

 こちらはメロンを使った プロヴァンスの伝統菓子「カリソン・デクス」。
アーモンドとメロンのコンフィ(砂糖漬け)と
オレンジピールがベースとなったお菓子です。
アーモンドとフルーツの甘味が渾然一体となった不思議な味。
食べた最初は甘過ぎると感じるのですが、
翌日にはまた食べたくなりました。

ぜひお土産にしたかったのですが、

日持ちがしないので持ってかえることは断念。

 

 

季節のフルーツを使ったタルト・オ・フレーズ。

ぶどう、りんご、オレンジなど甘いシロップに
シナモンやハーブをきかせてあって、とてもおいしいものです。

 

 

こちらは、マルシェでシロップ漬けと間違えて買った

レモンのコンフィ。料理に使う塩漬けです。

塩とレモンの酸味を炒め物や煮込みなどに調味料として使います。

ホテルに帰って珈琲と一緒に食べようとスライスして、

口に入れたら、あまりのしょっぱさに「ぐえ!」

 

 

日本でご飯が欠かせないように、フランスではバゲッドが欠かせません。

1本1€(約140円)、外はパリパリ、中はしっとり
さすがにおいしくて、いくらでも食べられます。

原料のバターがとてもおいしいのもあるのでしょうね。

町では、老若男女、袋にも入れずにそのまま持ち歩く人を沢山見ました。

 

 

 

肉、魚、ともに煮込みが基本かと思います。

ハーブが実にうまく使われていて、食が育まれる風土を感じます。

日本で柚や生姜を使うようなものでしょうか。

 

 

やぎのチーズ、日本ではとても臭くて食べられないのに、「おいしい!」

おいしく感じるのは、それが生まれた風土のなかにいるからか、

からだが感じる光や温度、空気のようなものは

味覚に大きく影響します。

 

 

グリルもポピュラーな料理、

「南ブロヴァンスの12ヶ月」に出てくるレストランで。

 じゃがいもに塩こしょう、チャイブ。

もっと隠し味があるのでしょうが、

おいしくて、フォークが止まりませんでした。

きのこも美味でした。 

 

 

 これが、ぜひとも食べたかった「スープ・ド・ポアソン」

いろいろな魚介を煮込んで漉した作ったスープに、
ルイユ(唐辛子入りマヨネーズ)とパン。

パンにルイユをつけ、スープにひたして食べます。

固くなったパンをスープにひたして食べた習慣が生んだ

料理でしょうか。

  

 

青果店、肉屋、チーズ屋・・・と、

専門店が軒を並べるフランスの町並みは楽しく、
食べる意欲を高めてくれます。
フランスの野菜って活きてるんですよね。
ネギなんてひげ付のまんま。
野菜も肉もチーズもみんな「よぉ!」って顔してる。
売る人もプライド持ってるのではないでしょうか。
じぶんが扱うものに。
いまの日本、八百屋や肉屋や魚屋が町から消えてしまってから
「食」が病んでしまったのじゃないかと感じます。。
文化も底浅くなったような気がします。

 
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