どんぐりクッキングに参加しました。
太古の昔から、私たちが食べてきた木の実です。
「どんぐりがあったから人類は生き延びてきた」という
学者の言葉もあります。
どんぐりとは、ブナ科の樹木の果実の総称(俗称)です。
したがって種類も約20種類と多いのですが、
おいしく食べられるものとなると少ないようで、
きょうは、中でもおいしい「マテバシイ」を使いました。
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生でも食べられるというので、まずはペンチで殻を割ってモグモグ。
思ったよりもアクもなく、生のピーナッツを食べるような食感。
次には、フライパンでコロコロと転がしながら炒ります。
パチッと殻がはじけたら、割って実を取りだし、これも食べてみます。
えぐみもなく、香ばしい香りでおいしく食べることができました。
そして、ここからがクッキングの本番。
一晩水に浸けておいた実を熱湯で約10分茹でます。
(水に浮いた実は中がスカスカで食べられないので除きます)
茹で上がったら、実を殻から取り出してすり鉢でつぶします。
これを団子状にして、約15分蒸したものが「どんぐりだんご」。
きな粉をまぶして食べましたが、もちもちとした食感で、
思わず「もう一つ!」と言いたくなるおいしさ。
すりつぶしてペースト状になった実に、小麦粉、バター、砂糖を加えて
160℃のオーブンで約20分焼いてクッキーに。
サクサクとした食感。これもおいしい!
暮らしのまわりで食べられるものを探し、
これをおいしく食べる工夫をして食をまかなってきたご先祖さま。
こうした知恵が伝えられることなく、消えてしまっては
取り返しのつかないことだと思います。
楽しかった、おいしかった、日曜日のどんぐりクッキング。
よーし、来年の秋にはどんぐりをいっぱい拾って、
みんなに伝えることにいたしましょう。
きょう使ったマテバシイの木は、街路樹として全国にみられます。
公害に強く、しっかりと根をはって保水力がある生命力のある強い木なのです。
生命の実、ごちそうさまでした。