シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2015年10月10日

花井 綾美さんの写真

東京都内の青果会社にお勤めの野菜ソムリエ下田さんの投稿を読んで。
学校給食用に納品した柿がクレームで返品。
「黒いのが混じっているから子どもには食べさせられない」だと。
あいた口がふさがりません。
ゴマ入りの柿はおいしいというのが定評。
工業生産された均質な製品ではあり得ない価値、
自然のありようを子ども達に教える絶好の機会とは捉えないのでしょうか。
「きょうは説特栽(特別栽培)のニンジンがきたので生で食べてくださいね」というと、
「えっ!にんじん、生で食べれるんですか?」という言葉が返ってきたとも。
このような対応をされるのが、食物栄養をしっかりと学んだはずの
栄養士さんだということに、
食教育を抜本的に見直さなければならないのではないかという
危機感を抱きます。
五感で学ぶ実体験があまりにも少ない、
机上の知識ばかりを身につけたマニュアルにんげんが殖増していくと、
こんな困ったことが起きます。
土にふれ、じぶんを養う食物が育つ姿にふれ、
台所に立ってじぶんの手でごはんを作る。
食物がなんたるかを知らない学生に、
国家資格を与えちゃダメですよ。
ヤンキー先生新副大臣、やってくれるかな?

2015年10月4日

花井 綾美さんの写真

カボチャを集めてみました。全15種類。
沖縄生まれの島カボチャ、恐竜の卵の異名をもつ錦甘露、
万次郎、ロロン、バターナッツ、バナナスクワッシュ、赤皮甘栗カボチャ・・・
その気になって探せば、この他にも品種まだまだあります。
カボチャが日本に上陸したのは江戸時代、
オランダ人が献上品として持ちこんで以来、
関東以南で栽培されるようになったのが日本カボチャの始まり。
なぜ関東以南かと言うと、
最初に持ちこまれた品種は中央アメリカの熱帯地域の原産。
温暖な気候でしか育たかったということですね。
そして、明治に入り、開拓使によりアメリカから多くの品種が導入され、
冷涼な地でも育つ西洋カボチャの栽培が始まりました。
(現在、カボチャの生産高は北海道がトップで50%をシェア)
さらに1960年代には、
栽培が容易で収量が高い「えびす」カボチャが登場。
スーパーマーケットに並ぶカボチャのほとんどは、
このえびすかぼちゃです。
また、近年人気のズッキーニもカボチャの仲間、
この他コリンキーやソーメンカボチャのように
未熟果を食べる品種をペポカボチャというジャンルで呼んでいます。
手の平にのるおもちゃのような可愛い品種もペポカボチャ。
このように品種多様な野菜ですが、
これらは交雑によって生み出されてきた品種。
今後も、さまざまな色と形のハイブリットカボチャが
腕利きのブリーダーによって生み出されていくことでしょう。

10月5日(月) RCCラジオ「おひる~な」にてカボチャのお話をいたします。
10月16日(金) 「野菜ソムリエ食堂」(安芸郡府中町イーオン¹Fフードコート)にて
           かぼちゃのワークショップ開催。かぼちゃのお話と食べ比べします
          (参加無料/現地自由参加)

 
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