シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2016年7月20日

「さて、どっちがハラペーニョ?」

庄原の農家さんが夏野菜をどっさり送ってくださいました。
千両ナス、米ナス、とうもろこし・・・その中に、唐辛子のそっくりさんが。
ひとつは厳密に言えばピーマンで、甘くて食べやすい「こどもピーマン」。
そしてもう一つは唐辛子の辛さ世界上位を誇る「ハラペーニョ」!
青タバスコの原料にもなっています。
間違えると大変です。
さて、どちらがハラペーニョかわかりますか?
正解は末文に。

唐辛子は、中南米原産のナス科トウガラシ属。
1493年、コロンブスが最初の唐辛子をスペインへ持ち帰りましたが忘れられ、
ブラジルで再発見をしたポルトガル人によって伝播され、各地の食文化に大きな影響を与えるに至りました。
コロンブスは、唐辛子を胡椒と勘違いしたままだったので、
これが後々まで世界中で唐辛子 (red pepper) と胡椒 (pepper) の名称を
混乱させる要因となったということです。

トウガラシの辛さを表す単位としてスコビル値というものが使われます。
これはトウガラシをエキスにし、
その辛さを感じなくなるためには何倍の砂糖水に溶かさないといけないかを表す単位で、
当初は人が実際に試して行われていたそうです。
現在はカプサイシンの量を測定器にかけて計る方法がとられているようです。
ちなみに世界でもっとも辛いとギネス記録を更新したトウガラシは、
オーストラリアで作られている「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・T」。
その辛さはハバネロが10万から30万スコヴィルなのに対し、
146万スコヴィルもあるそうです。
気が遠くなる辛さ、もはや口にはできないかも。
ちなみに「ハラペーニョ」は辛さは2500~8000スコビルと言われています。
激辛世界一を競う品種に比べればかわいいものですね。

正解=上がハラペーニョ

2016年7月15日

花井 綾美さんの写真

最近いろいろな種類が出回っていますが、やはり昔ながらの赤色がいい。
赤い実は、なぜこうも心をはずませるのでしょうか。
かぶりつく、皮がはじける、手をつたってポタポタ果汁が落ちる。
夏も、本番。

 
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