週末、能の入門講座の第3回目。学んだ曲目は、秋にふさわしく「菊慈童」。
周の王に仕えていた少年が、山に咲き満ちる菊の葉露の滴りを飲んだところ、
七百年も少年のまま年をとらずに生きたというお話。
菊は不老不死のシンボル。「菊慈童」も祝言の曲だそうです。
菊水という名の日本酒がありますが、あれも不老不死の水という意なのでしょう。
このたび、定年後の趣味に能面を彫っているというA氏が初参加。
講師の山下麻乃さんから直接能面について話をきくことができて大喜び。
遠くから観るだけの舞台では、こうはいかない貴重な経験ですね。
A氏の紅潮した笑顔を見ていると、こちらも嬉しくなる。
他の皆も能の鼓と笛に実際に触れて音を出して、とても楽しそうでした。
そして、本日のお菓子「菊慈童」を多津瀬まで買いに走ってくださったO河原さん、
助かりました。ほんとうにありがとう。
能講座の次回は11月、
舞台で使われる能装束の着付けを見ることが出来ます。