シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2008年10月13日

ひとりの旅ならば足を向ける気にならない名所観光も、
85歳の母との最後の旅になるやも知れぬと思うと、素直に楽しめる。
と言うわけで、「ひめゆりの塔」の次は、世界遺産「首里城」。
海洋国家琉球王国、その独特の建築技術を見る。
広い園内、高齢の母のために車椅子を借りる。
日頃から年寄り扱いを嫌がる母、図らずもこの日が車椅子デビュー。
車椅子を押す手に日傘は持てず、南国の太陽がジリジリと顔を焼く。
うらめしく思いながらも、親孝行焼けと諦める。

初日の観光を消化し、車はヤシの海岸道路を走って宿泊先「万座ビーチホテル&リゾート」へ。

部屋はオーシャン・ビュー。海のそばには白いチャペルが建ち、
滞在中、バルコニーから5組のカップルの幸せそうな姿を眺めることができた。
新婦の細くくびれたウエストを純白のドレスが包み、新郎の手がその腰を優しく引き寄せる。
「うらやましいなー」とつぶやいたら、「あんただってそんな時があったでしょ」と母。
そうだ。ハネムーン先のハワイで結婚指輪を指から引き抜いて喧嘩したことを思い出した。
帰る!と言って一人分の航空チケットを手配しようとしたら、えらく高額なのでやめた。

夕食は、ホテルの洋食バイキング。
野菜ソムリエといたしましては、まず先に地元の野菜をチェック。
ありました、見たことのない赤い葉っぱの「ハンダマ」。
かすかなアクと苦みが感じられるものの、歯応えがあっておいしい。
その他、海ぶどうやシークワーサなど沖縄の食材を楽しんでお腹いっぱい。
ずっしり重たい母の財布に甘えて、ごちそう三昧の沖縄。
体重1㎏ゲットで帰路につくことになろうとは、思いもしない夜でした。

明日に続く・・・



2008年10月12日

姪の結婚式に参列するため、沖縄本島へ。
島内観光も兼ねようという計画になり、
母や姉夫婦たち総勢7人で式日より2日早く現地入り。
那覇空港に降り立つなり、南国のまぶしい青空が「めんそ~れ!」
半袖の夏姿で、さっそくレンタカーに乗り込む。
沖縄に来たからには、ここだけは訪れなくてはという
義兄の提案で、まずは「ひめゆりの塔」へ。
国内で唯一米軍による上陸戦が繰り広げられ、
12万人余もの犠牲者を出した沖縄。
そこで何が起こったのかを知っておくことはとても大切なこと。
10代の少女たちに何の疑念も抱かせず、
むしろ積極的に戦場に向かわせた教育という名の洗脳の恐ろしさ。
記念碑の前には当時の負傷兵のための病院壕の一部が残されており、
看護要員として動員された少女たちがこの穴の奥で
負傷兵たちの血や汚物にまみれ、死体を処理する毎日を送ったと思うと、
その闇の深さに足がすくむ思いがする。

資料館には少女たちの遺影や写真、戦争の記録が展示されている。
大学の課外授業とおぼしき若者の集団の「何か、わかんねーよな」という会話に
平和ボケにっぽんの危機を痛感しながら、次の目的地へ。

ざわわ、ざわわと揺れるサトウキビ畑の道を抜けて首里城へ。
世界文化遺産見学の前に腹ごしらえをぜねばと、首里城周辺の看板をきょろきょろ。
大通りに面した百円パーキングに沖縄そばの看板を見つけて、ここでストップ。
車を止めて看板の矢印に導びかれ、ブーゲンビリアの咲く露地をくぐり、
こんなところにお店がという場所にある「首里ほりかわ」。
ソーキそば680円、これが絶品!手打ち麺は歯応えが心地よく、
じっくり煮込んで脂を落とした骨付きポークがまた旨い。
豚とカツオをベースに魚介をブレンドしたスープもあっさりとして上品。
追加で頼んだ島らっきょうの塩漬けと島とうふのセットもビールが欲しくなる味。
首里城にお出かけの際は、ぜひ!このお店へ。
以前石垣島で食べた経験から、「沖縄のソーキそばはまずいぞ」と
皆に喧伝したわたしが早とちりでした。
笑顔が気持ちよい若いオーナー夫婦にぺこりと頭を下げ、
ブログで宣伝しておくからと約束して店を出た。


この続きは、またあした。


 
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