冷える朝、あたたかい湯呑みを両手でつつんで「ふぅ・・」。
珈琲や紅茶のカップでは、こうはいきません。
人は、手の温度が上がると優しいきもちになれる。
これは米国の大学の研究グループの実験結果。
ホットコーヒーのカップを持った人の方が、
アイスの人よりも他人に対して好意的になると。
「手は心とつながっている」と書いたのは、
手仕事から生まれた暮らしの道具に美を見いだした柳宗悦。
話は尽きなくてずっと手をつないで歩いた夜、
あのひとの胸の鼓動まで感じられた若い日もあったりして。
なんともマヌケな木のイヌ(?)は、
20数年前に買い求めた南米のおもちゃ。
手で削って手で描いた粗いつくりが、飽きさせません。