シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2008年11月11日

街路樹の葉が色づく季節になると、ナッキン・コール。
旧式のミニ・クーパーに乗っていた頃、
彼の「枯葉」を聴きながら夕暮れを走るのが好きでした。
新しいミニに乗りかえて、ふたたび夕暮れ時のナッキン・コール。
基町の交差点を右折したところで、
キューバのリズムが甘く響く「キサス、キサス、キサス」
いくら愛の言葉を送っても返事をくれない相手を優しくなじる歌。
聴くたび、胸がきゅんとなる。秋の終わりに必須の1枚。
恋の終わりには、ちょっと切なすぎるかも。

2008年11月9日

初の個展を開く友人Hさん。
そのオープニング・パーティーに参加するために秋の宮島へ。
紅葉がはじまって観光客でにぎわう「紅葉谷」をサッと散策して、
大聖院のふもとにある食事処「わたなべ」で軽くランチ。



町家通りから、魚之棚通りへ折れて山辺の小径へ。
このあたりは観光客が入らない静かなエリアで、
古くからある宮島の暮らしが残っていて面白い。
観光地宮島とは違った魅力にふれることができる。
道端に小さなお地蔵さんを見つけたり、
宮島張り子の工房の佇まいが気に入って、
住んでる人の顔が見たくて入口の呼び鈴を思わず鳴らしたり。
いたずら小僧のようにぴょんぴょんと小径を遊んで、
個展会場である厳州ギャラリーへたどり着く。
会場にいたのは、地元宮島に住む数人の若者。
しゃもじ工房の四代目、28才のF井くん、
古い町家をリメイクして宿屋を開くプラン進行中のイガグリくん、
「アート・イン」という町家ギャラリーで油絵を描きながら生活をしているS井くん、
そしてS井くんの友人、S村くんはコーヒーインストラクター1級というコーヒーのプロ。
この日、メキシコ産の有機栽培豆を焙煎したコーヒーを用意してくれた。
コーヒーのS井くんはわたしが親しくしている友人の娘さんと同じ大学の出身で、よく知っているとのこと。
どこへ行っても、だれに会っても、どこかで必ずつながる。
それぞれの夢を語る20代の若者たちとおしゃべりをして、ワインを飲んで、清々しい気分。

「よーし!じゃ、S井くんのギャラリーへ行こか!」
よっぱらいおばさんの気まぐれにイヤな顔もせず、
「じゃ、行きましょうか」と、しゃもじ工房の四代目まで一緒に付き合ってくれる。
途中、四代目は自分ちの工房へ寄ってしゃもじ形の葉書をお土産に持たせてくれる気持ち良さ。
おばさんは、気に入ったぞ。 宮島の若者はええねぇ!

実はS村くんのギャラリーに足を運ぶのは二度目。
S村くんが住まい兼ギャラリーにしている場所は広島市立大のプロジェクトで、
うちの家の改築を手がけた建築家H氏が参画したもの。
そんな縁もあって、とても近しい気がして、おばさんは靴を脱いでどかどかと上がり込む。
宮島の海岸で拾った流木で作ったフレームにおさまる油絵。
宮島をもっと知って欲しくて・・・と住む町を描いた版画のかずかず。
山辺の小径のどん詰まりにひっそりとある「女人観音」を彫った1枚を求めた。

この日、もらったもの、買ったもの。
左から、しゃもじ工房4代目にもらったしゃもじ形の葉書は
120円切手を貼ればOK。遠方の方への便りに喜ばれそう(とPRする約束をした)。
界隈に住むおばさんにもらった焼きたてホカホカのもみじ饅頭。
ギャラリー厳州のオーナーから買った鹿の角で作ったペーパーナイフ。
ガンバレ!S井くんの気持ちを込めて買った彼の版画。ささやかな支援でごめんね。
ポケットにいっぱい、いろんなものを拾って歩いた、秋の一日。
ここのところ平日、土日、昼夜かまわず遊び呆ける妻は離縁寸前。
それでも今週末は、それ行け出雲だい!
捨てられたら、だれかぁ、拾ってくださいねー。



 
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