家庭教師でOL並の収入を得ていた
教育学部生だった頃のこと。
東京で遊んでお金を使い果たし、
帰りの乗車券だけを頼りに京都で途中下車し
高校時代の友人Hの学生寮に。
男子禁制のはずが、
窓からHの彼とその友達が忍び込み
酒盛り。酔った勢いで京都の夜を蛇行ドライブ。
そんなコワイモノ知らずの二十歳の頃を共犯した親密さと、
その後の厳しい年月を知ることもあり、
めったに会えぬのにいつもつながっているような
彼女と、明日大阪の街で待ち合わせ。
桜が咲きこぼれる哲学の古道を
笑い弾みながら歩いた春から30数年、
いまは静かな春の森で手をつなぐような再会が楽しみ。
彼女が寮の小さなキッチンで作ってくれた、
卵をのせた厚切りトーストの朝食を今も忘れません。
明日、マイスター2次試験日。