「Heart(心臓)は とても弾力のある筋肉なのさ」
これはウディ・アレンの映画の中にある台詞。
弾力を失わなければ、泣いた翌朝笑っていられます。
よろこびや、哀しみ、時には深く傷ついたって、
より多くの思いを味わうほどに
しなやかな筋肉に仕上がっていくような、
そんな気がしませんか?
ウディの最新作「それでも恋するバルセロナ」を観て、
あらためてそう思いました。
バルセロナ、宝もののようなひとときがあるとしたら、
あの街で過ごした2日間は間違いなくその一つでしょう。
Xmasの深夜、大聖堂のミサに紛れ込み
キリスト教の儀式の荘厳さに圧倒されたこと。
百年を裕に超えてなお建設工事が続く聖家族教会の中庭に立ち、
結果ではなく過程に意味があることに気づかされたこと。
ガウディの公園のタイル貼りのベンチに寝転がり
見上げた空が青く美しかったこと。
いつかまた来たいと思いながら搭乗口に向かった
空港が映画の冒頭シーンでした。
映画を観ての帰り道、
きれいなタイル貼りを見つけました。
部分的に貼ってあるので補修工事でしょうか。
こんな仕事をみると嬉しくなります。