昨日の朝日新聞の読書欄、
「食」を考える本の特集。
そのなかの1冊に辰巳浜子の「料理歳時記」、
納戸の書棚で埃をかぶっているのを思い出して
取り出してみる。
20代、仕事の資料に使ってそれきり。
あたらめて頁をめくってみれば、
食べるという営みがどれほど豊かなことか、
平易な言葉で教えられ、励まされる。
若い時分には未だ吸収する力を持たず、
やり過ごしてしまったものを
今しっかりとこの手と目と心で捉える。
与えられた宿題のように、
その作業を進めているところ。
道端でみかけたオクラの花の美しさも
また、若い頃には見過ごしていたものです。