「強きけいこ　もの数をつくせよ」 世阿弥の言葉です。 よろこびも、かなしみも、 ものの方法も、 数を重ねてこそ体に染みこむ。 芸も仕事も、 手足の練習量のないものは プロには至らないということですね。 イチローの９年連続２００本安打も もの数をつくしたところにあったのだと、 彼の胸に輝くダイヤの「９」を TV画面で眺めながら思います。 うさぎの胸には「５」の誓い。 今週の野菜市で並べた姫りんご。 酸っぱい香りが口の中に広がります。 野菜ソムリエの庭で実った姫リンゴはまだ青く、 秋めく日ざしのなかでゆっくりと色づきます。

今年オープンした広島のマツダスタジアムで はじめての観戦。 友達が７月にネット予約してようやく取れたテラス席は、 ５人グループの申し込みでチケット一人４０００円也。 正面の特等席から眺める天然芝は美しく、 「わあ、最高！」 さっそくテーブルに持ち込みのおむすびやコロッケを並べ、 ビール売りの男の子を呼びます。 試合が開始して３回の裏に差しかかった頃には、 スタジアム内のフードショップで買った お好み焼き、ポテト焼きなどを手当たり次第に食べて もう、おなかいっぱい。 野球に興味のないうさぎは、すでに退屈。 「野球も観れる喫茶店と思いんさいネ」という こころ優しい友人と野菜の話で盛りあがります。 スタジアム内を一周できるコンコース（自由通路）を散策して ニュースタイルのスタジアムを見学。 テラス席のほか、パーティー席、デッキ席、 そしてカップルで観戦できる寝そべりシート席、 高みの見物ができるびっくりデッキ席など、 いろんな趣向をみるだけでも楽しくなります。 すぐ近くで見あげるライトも大迫力、 夏の終りの心地よい夜風に吹かれて ザッツ・エンターテイメント。 ７回表の前だったか、 入場時に配布されたグリーンのポスターを掲げて みんなで平和をアピール。 インフルエンザ防止策で一時禁止になった 風船飛ばしの代わり？（まさか・・・）。 打てない、守れないカープ観戦ながら、 久しぶりに集った友人といっしょに 新スタジアムを楽しんだ、満足の一夜でした。