若い頃はほとばしるパッションをキャンバスになぐりつけるような
強いタッチと色調の画家に惹かれたのに、不思議ですね。
今は静かなそれでも心の深層をさざ波立てる画家の絵にふれたい。
モネ、フランス北部に残る彼の庭と住まいを訪ねてからは
生き方をふくめて好きな画家、
ほとんど輪郭を残さない霧にけむるような画風に
心がさざ波立つターナー。
ふたりの名前が冠された企画展であれば
見逃してはならぬと行ってきました。
会場の出口には、なんとカリエールも♪
少々陳腐な表現ではありますが
「静かな情熱」に満たされました。
絵を訪ねる小さな旅は、
じぶん自身の心の有り様を訪ねる時間でもあります。
「ターナーからモネへ〜…
英国ウェールズ国立美術館所蔵」
広島県立美術館にて5月28日迄
隣接の縮景園、
桜は葉桜になりましたが、
新緑につつまれる散策が楽しめそうです。