祈りのように静かな、生命を燃やすかのような赤。この世でいちばん美しいのではないかとさえ思います。畑のアイコ、初成り。嬉しくて、採るのが惜しくて、また明日。
レシピの試作で、朝食。昆布だし、塩、干しエビ、野菜、きのこ。ひとつひとつの素材の味がよくわかります。ともに海にいた昆布と塩の調和が体にしみます。これが滋味なんだと感じます。余計な手は加えない、余分なものも加えない。土から生まれた野菜とともにある、これがわたしの料理です。と、言えるものを作っていきたい。食べていきたい。食はいのちを養う、日々を慈しむものだから。そんなことをしみじみ感じる朝でした。