ここを、居場所にしたい。
どこかへ出かけて、あるいは遠い旅先で、
そう感じることが、数年に一度くらいあります。
そして昨日、夢の場所へ。
幼い頃から、本を読み、映画を観て憧れたツリーハウスです。
広島で著名な建築家の方が、
なんと10年の年月をかけて山の斜面を切り拓かれ、
建てられたまさに夢の結晶です。
枕木を敷いた急な坂地をあがってみれば、
その労苦がしのばれます。
市の中心街から車でわずか30分、
市街を眺める高台は、別天の地でした。
ツリーハウスのそばには竈とピザ窯、薪や炭火で簡単な調理をして
みんなで食を囲める大きなテーブルがあります。
ご飯を炊き、おむすび。釜の底のパリパリのおこげは、
塩をふってそのまま囓ります。
昔、おばあちゃんちでおやつで食べた味でした。
よく肥えたヤマメは串に刺して炭火でこんがり焼きました。
ピザは、梅干しとしらす干しをのせたジャパニーズな味が
最高においしかった。
木々を渡る風が心地良く、下界の蒸し暑さを忘れた1日でした。
こんな場所が欲しいな、とは思えど
手に入れるのは容易ではなさそうです。
だからこそ、別天の地なのでしょう。