「食生活」という、とても真面目な雑誌があります。
表紙に「食と農をみつめて105年」とありますから、
編集の歴史もあるのでしょう。
今朝、砂糖の勉強をするのに105号を読んでおりましたら、
ある寄稿文に目が止まりました。
行政管理栄養士さんが書かれたもので、
要点はつぎのようなことでした。
ある病院で「カロリーメイトの卵とじ」が出されている。
これは、栄養価のつじつまが合っていればいいという
病院食の現状を極端な形であらわした例である。
栄養補助食品や菓子が食事代わりでもさほど違和感のない世代が
栄養士として社会に出るようになって久しい。
一汁三菜の食事をしてきた世代には考えられない発想である。
日本の風土に根づいた日本人に合った食事を伝えていく、
自然や食材のいのちに感謝していただくことの大切さを伝えていく。
それが栄養士の仕事であってほしい。
栄養士に限らず、食にたずさわる人たちすべての
ベースにあって欲しいことであると感じます。
赤唐辛子の美しい赤、自然の力を手にして、心底思います。