昨日から広島県立美術館ではじまった「浮世絵師 歌川国芳展」
浮世絵といえば思い浮かぶのが写楽や広重。
学校の美術の時間でも習ったし、美術館でも何度か目にしました。
繊細な筆遣いと緻密な版画の技術、日本独特の色使いは
世界に誇る日本のアートです。
そして、この展覧会で国芳を観て、はじめて浮世絵に心が躍りました。
度肝を抜く絵の構図、描かれた豪傑や武者たちの躍動感、斬新なドラマ性。
幕末の激動期に生きた絵師のアバンギャルドに脱帽です。
豪傑や武者の背中にはみごとな彫り物、
着ている着物の柄もいなせで美しい。
江戸の染物屋に生まれ育ったという国芳、
幼い頃から染めを見て触れて育った環境が見て取れます。
国芳が描く桜吹雪や鯉に江戸の男達は憧れ、刺青が流行したといいます。
今回展示されている作品は200点。
人気役者や美人画も多く描いていますが、やはり心奪われたのは
豪傑や武者の破天荒な活躍の図です。
たとえば、買い求めた絵はがきの写真で分かりづらいかも知れませんが、
「宮本武蔵と巨鯨」。
なんとも大胆な構図のなかに、武蔵が巨鯨の背中にのって刀を突き刺しています。
大イノシシを退治する荒くれ武者の絵も大迫力でした。
江戸という時代に咲いた華と粋を堪能した展覧会でした。
今回、Webレポーター参加者に配布された
広島県立美術館オリジナルのネコの付箋。
会期中、金曜日の17時から土日祝日の9時から
先着20名にプレゼントされるそうです。