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東北の旅⑤ よみがえりのレシピ

2014年7月27日 日曜日

 

山形庄内地方の農の伝統と多様性、そして

日本の持続的で豊かな暮らしを守り育てるために

みんなで在来種の「種」を守る働きかけのきっかけとなった

ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」。

この映画を観て、ひたむきに農作業する人々の美しさ、

守られる作物のたくましさに感動し、

みんなに見て欲しくて、食と農を考えるきっかけづくりにしたくて、

仲間の力をかりて広島市内で自主上映をしたのが昨年の11月でした。
以来、ぜひ訪ねたかった庄内の地。

願いがかなって、映画の冒頭にも出てくる外内島キュウリの畑にも行けました。

 

 

外内島キュウリの生産者であり、やまがた在来作物案内人である

阿部正一さんの畑で、お話を伺いました。
外内島キュウリも、在来作物のごたぶんにもれず、

栽培に手がかかる、収量が少ない。

儲けを考えればやってはいけないけれど、そこには

土地の作物の伝統を守りたいという強いお気持ちがあります。

農薬と化学肥料は不使用。
使われているのは漢方系の有機肥料、

広島のメーカーが作っていると聞きました、

 

種取りようの外内島キュウリ。
店頭でみるF1種のきゅうりは放っておくと白っぽくなりますが、

これは黄土色に。

沖縄のうり「ウーモウ」に似ています。

阿部さんも、外内島キュウリはおそらく南から来た品種だろうと

仰っていたので、ルーツが同じかも知れません。

野菜って、おもしろいでしょう?

 

 

 

 

やまがた在来作物を全国に知らしめたレストラン「アルケッチャーノ」

すっかり有名になった奥田シェフは残念ながら不在。

 

 

庄内ツアーを企画してくださった山形&岩手の野菜ソムリエさんたちと会食。
やまがた在来作物のひとつ「べにばな」を栽培されている方とも

お知り合いになれました。

 

 

そして翌日は、「よみがえりのレシピ」の監督、渡辺さんとも会ってお話ができました。

人柄の良さに安心をして、次なる地での自主上映を約束しました。

 

 

 

 

 

東北の旅②十和田

2014年7月23日 水曜日

 

さて、青森をあとにして、一路十和田へ。

鮮やかな夏の緑のトンネルをくぐって行きます。

 

 

奥入瀬へ行く途中、蔦(つた)温泉で入浴。

明治からの湯治場で、木造の建物に歴史が感じられます。

 

 

風呂場の真下に源泉があり、熱湯が風呂底からわき上がってくる仕組み。

最初は熱いです、少しずつ身体を慣らしていくと、気持ちよく感じられはじめます。

肌にまとわりつくような泉質、いいお湯です。

 

 

湯上がりの休憩部屋が、それはもう心地よかった。

広々とした空間に風が抜け、ああ、極楽!

ロッキングチェアに揺られたまま、もう動きたくない気分。

 

 

500円でフリ-ドリンク、柿酢、ドクダミ茶など6種類が飲み放題。

この心地よさ、リピートしたい気満々。

近くには沼地巡りコースもあって、1日楽しめそうです。

 

 

トンボも人なつこい、夏の風景です。

 

 

そして十和田といえば「十和田市立美術館」

建物に入らずとも、なかの展示も見れて、
外にも一流の造形作家の作品をかずかず展示。

cafeもポップな色彩がいっぱい!

市民に開かれたミュージアム、ハッピーな気分に溢れています。

 

 

 

草間彌生の作品も、ほらこの通り。

まるで遊具のように、原っぱにあります。

上に乗ってはいけませんと注意書きはありますが。

 

 

cafeでお茶を飲んでいたら、のぞきこんできた3匹(?)

ポーズを取って、踊ってみせてくれました。

なんでしょう??

 

 

美術館の周辺を中心にアートの街にしようという計画が進行中。

有名な建築家のプロジェクトも決定しています。

 

古くなったアーケードの中にも、作品が。

この小さな町のパワー、面白くなりそうです。

 

 

そして、このあと、奥入瀬へ。

ブナ林が美しく、
十和田湖から流れ出る水の豊かさを音で実感。

全長11キロの遊歩道のうち、2キロあまりを歩いて

フィトンチッドをいっぱい浴びました。

奥入瀬のホテルでゆっくりと寛いだ翌日は、盛岡へ。

そのレポートは、またあした。