紅茶の国から帰ったばかりというタイミングで、「紅茶の会」を開催。
すっかり初夏らしく緑を濃くした庭に面した戸を開け放ち、「ファースト・フラッシュ」と呼ばれる紅茶の新茶を体験しました。
フラッシュとは芽吹くという意。この季節はじめて芽吹いた葉を紅茶にしたまさにフレッシュな味わいです。
写真左からアッサム、春の新茶ダージリン、そして昨年秋の新茶ダージリン。
色の違いをおわかりいただけるでしょう。
完全発酵させたアッサムの色は馴染みのある紅茶の色。
一方、中と右のファーストフラッシュは半発酵させているので淡い色。
とくに中の春新茶ダージリンはグリーンで、さわやかな香りと味。
日本茶に近いものです。日本茶も紅茶も、葉を摘む木は同じ「茶の木」。
葉の処理のしかたが異なるだけです。
ここで本日の講師Tea Clubの安楽さんから教わった 紅茶の入れ方、ワンポイントレッスン。
①ポットに茶葉を入れ、沸かしたての湯を注ぐ(ポットで沸かしておいた湯はNG)。
沸騰した湯に含まれる酸素が紅茶をおいしくするのだそうです。
②湯を注いで葉がジャンピング(泳ぐ)する大きさのポットを選ぶ。
③3~5分おき、テーカップに注ぐ前にポットの中をスプーンでゆっくりと混ぜる。
これも酸素を通すため。
④温めたティーカップに注ぐ。
おいしく入った紅茶を、ジュニア野菜ソムリエのジャム名人大成ケンタローさん手製のマーマレードとクラッカーでいただきまーす。
ティースプーンは写真のように垂直に置くのが正しいマナーだそうです。
親指と人差し指でしっかりと取っ手をつまみ、カップを持ち上げます。
こうすると脇がしまって美しく優雅なポーズになるのだそうです。
なるほど、美しい身のこなしは大切です。
美しい緑の水色がさわやかな春の新茶ダージリンを楽しみつつ、
どんなに忙しい日が続いても、一杯のお茶をていねいに入れる時間もなくてはと、
しっかりと脇をしめて背筋を伸ばしながら思った午後でした。