シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2009年11月30日
TOKYOスタディⅣの1

東京4-1

 

今年最後の東京スタディ、11月28日本日快晴。

静岡上空では、雪を頂いた富士山がクッキリと見えて何かいいことありそうな予感 ♪

 実際、きょうは以前からずっと会いたかった人に会えるラッキーな日。

浜松町からタクシーを飛ばして「築地御厨」へ。

ここのオーナーである内田悟さんは、青果卸業者として野菜を扱い続けて28年、

都内の有名レストランのシェフたちからの信頼厚く、

内田さんが吟味した野菜は、素材にこだわるレストランへのみ届けられます。

「野菜は女性と同じ、命をつなぐのも。実を結び、種を宿して子孫を残そうとする、

その自然の営みを、ニンゲンの勝手で曲げてはいけないよね」

実際にお会いした内田さんは思った通りのお人柄。

あたたかくて、芯があって、いいオトコ。

築いてきた仕事に自信と誇りをもつ男性こそ魅力的です。

輸入飼料に由来する硝酸態窒素の話など、

最近気になることなども分かりやすく話してくださる。

パズルが解けるように腑に落ちます。

遠くから来たんだから、と人参と紅しぐれをお土産にくださり、嬉しい!

来年の3月、またお訪ねしますとお願いをして、渋谷のシニアの講義へ向かいました。

内田さんからお聞きした野菜の選び方、旬の話などはまた後日。

内田さんの著書はうさぎのバイブルです。

 東京4-2

ご興味があれば、ぜひ紀伊国屋書店にご注文を。

良書なのに「うちでは取り扱っておりません」という冷たい返答。

沢山注文が入れば、書店スタッフも見直すことでしょう。

 さて、いつものように講義が終わって仲間と晩御飯。

宿題で出された「こだわりトマトの販売促進プラン」について、あーでもない、こーでもないと議論。

ビールが回って眠くなったので、お先に失礼。

大井町のホテルについて、やれやれ。バッグをあけて、あれぇ!ケータイがない!

渋谷のお店のテーブルに置き忘れたと気づいてすぐに電話。

「お連れのT様が、お持ち帰りになりました」

 Tさんが居住する仙台から広島に送るいう伝言に、ひとまず、ほっ。

ケータイ所有歴10数年にして、置き忘れは初めての経験。

ま、電波に繋がれない一日もいいか、とお風呂に入って熟睡。

そんなわけで、本日のブログはライヴな写真の掲載は叶わず、

帰ってきてからのモノ撮りでしのいでおります。

 

 東京4-3

 

翌朝、丸の内の出光美術館へ。「ユートピア~描かれし夢と楽園」

布袋様が実に気持ちよさそうに眠る姿を描いた掛け軸が印象的でした。

出光美術館は帝劇のあるビルの9階、ガラス張りの向こうに皇居の森が一望できます。

美しい黄から赤へのグラデーションはまさに晩秋が織りなす綾錦。

ケータイカメラを持たず、見事な美しさをお伝えできないのが残念!

常設の古陶の破片コレクション、大胆無邪気に松を描いた古唐津の大皿に幸せな気分をもらいました。

おそらく庶民の雑器であったのでしょう。

立派に描こうとか、高く売ろうとかそうした作為がない、楽しげな筆に惚れました。

願わくは、わたしもそんなニンゲンでいたいと思います。

 

 

 

午後5時のヒコーキまで時間はたっぷり。

丸の内のビル街をいくと、レンガ造りの「三菱一号館」。

東京丸の内が草ぼうぼうの原っぱだった明治の頃、

一帯を百数十万で買い占めたのが三菱財閥。

それから次々とビルを建ててオフィス街にしていくのですが、

「三菱銀行」として初めて建てられたのが、このビル。

今ふたたび復元されて内部を見ることができます。

日本の近代都市の先鋭、その歴史と文化が興味深く一見の価値あり。

「贅沢」の反対語は、貧乏ではなく下品なのだ」と言ったのは誰だったか、

本当の意味での贅沢を実感することができます。

(写真は、弐代目青い日記帳さんのサイトから拝借しました)

 丸の内散策、この続きはまた明日。

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