これからキャベツの種を蒔く畑一面に、ダイコンの花。
ピンクの花がきれいに咲いていました。
なぜ? キャベツの生育を阻害する根こぶ病対策です。
おとり作物と呼ばれる「おとりダイコン」を植えることによって、
地中の病菌がダイコンの根に寄生して土がクリーンになります。
土が健康になったところでダイコンは畑に鋤き込まれ、
キャベツの種が蒔かれます。
作物はただ種を蒔くだけで豊かに実るものではありません。
地中の菌、虫、自然災害などと戦い、
数多の失敗の中から農耕の智恵が編み出されてきました。
農業を英語でAgriculture(アグリカルチャー)と言いますが、
カルチャーは文化、
農耕はすなわち人間が築き上げてきたすぐれた文化なのです。
日々いのちを養う野菜が生まれる場には、学ぶべきものが多くあります。