「からだの芯をつくるのは、
これといってかわりばえのしない
ふだんの食事なのだ」
いま読んでいる本、
『世のなか 食のなか(瀬戸山玄著)』の
帯にあることばに、深く頷きます。
オシャレでなくとも、目新しいものでなくとも、
ましてやグルメといわれるような珍味でなくとも、
からだを芯から温めるような、ほっと息をつくような、
そんな一皿を作りたくて、野菜を手に取ります。
三児の母になった娘が久しぶりにわたしの料理を食べて、
こう言いました。
「かあさんの料理、健康になるような気がする」
きっとからだで感じてくれたのでしょう。
あのときの一言、わたしの料理のテーマでもあります。
からだが喜ぶ、ほっとする。
今夜は、さつまいもと豚肉のあったか煮。