きょうは、節分。
そもそも1年の節目は立冬、立春、立夏、立秋と4つあり、
春を1年のはじまりとして立春の前日を節分の日にしたと言います。
春が明ける前日という意味で、大晦日のように蕎麦を食べる地方もあるようです。
季節の変わり目には悪鬼が来ると言い、
「魔滅(まめ)」に通じることから大豆を撒くようになったとか。
豆のなかでも大豆は、味噌、醤油、納豆などの原料として
私たちの生活になくてはならないだいじな作物です。
また、大豆も生では拾い損ねた豆から芽が出て災いが生じるとして、
必ず煎った豆を撒きます。
季節の変わり目は体調も崩しやすいなどトラブルも多いので、
健康を気遣い、無事を願って「鬼は外!」と景気をつけたのではないかと。
『節分と大豆』のように、日本の年中行事はつねに作物と深い関わりがあります。
農業がたんに食物として野菜や米を生産する産業であるとだけでなく、
水や里山を活かし続けることで国土の環境を保全し、
すぐれて多彩な日本の生活文化を継承していく役割を担っていることを
あらためて思う日でもありたいものです。
一方、近年習慣となった恵方巻は、
某コンビニエンスストアの販売戦力であると聞きます。
で、恵方巻の代わりに牛肉を巻いて、健康祈願。
豪快な福が来る気がして、なかなか気分が良いです。
※リンゴを牛肉で巻き、赤ワインとデミグラスソースで軽く煮込みました。