シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
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2010年7月23日
地産地消の意味


なぜ「地産地消」なのか、
なぜ生まれ育った土地のものを食べることが理にかなっているのか。
分子生物学者の福岡伸一氏が、科学者の視点から分かりやすく
語っておられるので、ここに要約します。

生まれたての赤ちゃんの腸内はまったくクリーンで、
それが母乳を飲み離乳食を食べ始めると、
外部からさまざまな微生物が入り込んでコロニーを形成し始めます。
これが、いわゆる腸内細菌。人が持っていない特殊酵素で、
食物の成分を栄養素に変えてくれるエライ奴です。
腸内を住まわせてもらう代わりに栄養を送り込む、
つまり菌と腸の助け合い(共生)ですね。
ところが、この腸内細菌、
人が住む地域ごとに異なっていることが最近分かってきました。
たとえば日本人の腸内には海草の成分を分解する腸内細菌が
存在するが、欧米の人の腸内には存在しない。
つまり、腸内細菌もまた時間をかけて風土(食生活)に応じた
共生関係を形成しているというわけです。
生まれ育った土地のものを食べることが一番自然であるという
「地産地消」が生物学的にも合理性があるということの証明です。
(週刊文春平成22年6月10日号「福岡ハカセのパラレルターンパラドクス」より)

写真は、うちの小さな畑。
買った苗なので厳密には無農薬とは言えませんが、
実は手のなかで育ったので安心。
採れたてのパリパリを、生でポリポリ頂きます。

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