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めんそ~れOKINAWA その3

2008年10月14日 火曜日

沖縄、2日目。
ホテルでゆっくりと朝食をすませて、沖縄美ら海水族館へ。
先月六本木ヒルズのアクアリウムに続く、海の世界ウオッチング。
何の予備知識もなく訪れたのが功を奏したか、十分に楽しめた。
ここのメインは全長8メートルのジンベイザメなどが泳ぐ世界最大の巨大水槽。
潜水艦のようなジンベイザメと巨大マンタが、ダイナミックにクロスしながら
ガラス越しに接近して来ると、観客が「オー!」と、大きくどよめく。

そしてもう一つ、目を離せなかったのが「深海への旅」コーナー。
地上の光が届かぬ暗い海の底で一生を終える生物たち。
海底に沈む鯨など生物の死骸を食べて生きる海の掃除屋オオグソクムシ。
植物のツルのような姿で珊瑚などの枝につかまり、
流れてくるプランクトンを食べて生きながらえるキヌガサモズル。
カメラを向けるのもためらわれるほど、おぞましい姿をしている。
来世もどうか深海魚だけには生まれて来させないでください、と神さまに手を合わせた。
写真左は宇宙人のようなクラゲの群れと、右はなんだっけ名前を忘れました。
光るクラゲって、つい先日ノーベル化学賞をもらった下村さんが解明した
クラゲ蛍光たんぱくじゃありませんか。なんてタイムリーなんでしょ。

水族館を出て、ホテルまでの道々をゆっくりと楽しむ。
客待ちのハイヤーの運転手さんに教えてもらって立ち寄ったのは、
昔々から沖縄の民家を台風から守ってきた「フクギ並木」。
空を覆うように高く繁ったフクギの大木。
昼なお暗いジャングルのような道に入ろうとしたら、
ちょうど取材に来ていた沖縄テレビのスタッフに待ったをかけられた。
冗談じゃない、みんなの公道じゃないかと三姉妹は別の道を探して入る。
決してメゲないあたり、家風というかDNAというか。
木々の間に民家の屋根が見える道をぶらぶらと歩きながら、
沖縄ならではの珍しい植物をチェック。
採取した油が防虫剤になるショウガ科の月桃も見ることが出来た。
芭蕉(バナナ)の樹も、なかなかいいなあ。
家に植えたいと言って、庭師Y田くんを困らせたい気分。


沖縄と言えば、門や屋根の上で睨みをきかせて家を守るシーサー。
いろんなポーズや表情があって、目についたものをパチリ。
印象に残ったのは、フクギの古木のもとにひっそりと置かれていた小さなシーサー。
「どうかお守りください」という祈りが聴こえてくるよう。




沖縄の旅、明日が最終章。

めんそ~れOKINAWA その2

2008年10月13日 月曜日

ひとりの旅ならば足を向ける気にならない名所観光も、
85歳の母との最後の旅になるやも知れぬと思うと、素直に楽しめる。
と言うわけで、「ひめゆりの塔」の次は、世界遺産「首里城」。
海洋国家琉球王国、その独特の建築技術を見る。
広い園内、高齢の母のために車椅子を借りる。
日頃から年寄り扱いを嫌がる母、図らずもこの日が車椅子デビュー。
車椅子を押す手に日傘は持てず、南国の太陽がジリジリと顔を焼く。
うらめしく思いながらも、親孝行焼けと諦める。

初日の観光を消化し、車はヤシの海岸道路を走って宿泊先「万座ビーチホテル&リゾート」へ。

部屋はオーシャン・ビュー。海のそばには白いチャペルが建ち、
滞在中、バルコニーから5組のカップルの幸せそうな姿を眺めることができた。
新婦の細くくびれたウエストを純白のドレスが包み、新郎の手がその腰を優しく引き寄せる。
「うらやましいなー」とつぶやいたら、「あんただってそんな時があったでしょ」と母。
そうだ。ハネムーン先のハワイで結婚指輪を指から引き抜いて喧嘩したことを思い出した。
帰る!と言って一人分の航空チケットを手配しようとしたら、えらく高額なのでやめた。

夕食は、ホテルの洋食バイキング。
野菜ソムリエといたしましては、まず先に地元の野菜をチェック。
ありました、見たことのない赤い葉っぱの「ハンダマ」。
かすかなアクと苦みが感じられるものの、歯応えがあっておいしい。
その他、海ぶどうやシークワーサなど沖縄の食材を楽しんでお腹いっぱい。
ずっしり重たい母の財布に甘えて、ごちそう三昧の沖縄。
体重1㎏ゲットで帰路につくことになろうとは、思いもしない夜でした。

明日に続く・・・