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蕗 

2010年5月1日 土曜日

 

草かんむりに路と書いて、蕗(ふき)。名も姿も好きな野菜です。

家の生垣あたりに生えて、年々茂っています。
そろそろ食べごろかと、収穫してやわらかな葉を佃煮にしてみました。

 

自生のものを摘んでまな板に置くと、家のまわり、あるいは山で採集したもので
日々の食をまかなった昔のことを思います。
もちろん、そんな時代を知るわけではありませんが、
限られた場所で採れる、限られたものを口にしていた頃の人々は
きっと多くのものを求めず、慎み深かったことと思います。
山野に自生する食用の植物で、
早春から初夏の限られた季節を味わう山菜までも、
ハウス栽培される時代。
せめてこの手でいのちの旬をまもりたいと思いながら
蕗の葉を刻みます。

 

作ってみました! 「蕗の里のつくだに」

 

 ふきの葉 5枚、砂糖大1、しょうゆ・みりん・酒各大3

①よく洗ったふきの葉を細かく刻み、塩ゆでする。

②ゆで上がったら、半日ほど水につけてアクを抜く。

③アクを抜いたら水気を絞る。

④鍋に砂糖、しょうゆ、酒、みりんを入れて煮立て、

 ふきの葉と種を抜いて輪切りにした鷹の爪を入れ
 中火でゆっくりと煮る。

⑤汁けがなくなったらゴマ油と白ゴマを適宜加えて
  混ぜて出来上がり。

※ほろ苦さが炊きたてのご飯にもよく合います。が、

 しっかりアクを抜かないと苦くて食べられません

 (初挑戦のとき失敗しました)調味料は好みで

 加減してください。

 

■幸せのオマケ

 

CGを駆使したハリウッドの特写映画は、

アバターのような話題作でも興味ないのですが、
「アリス・イン・ワンダーランド」だけは別。

私の好きな「白うさぎ」が跳ねるアリスの世界、

しかもティム・バートン監督とジョニー・デップの
チャイルド・ハートコンビとくれば、もう!
さっそく観てきました。
ストーリーは予定調和的でどうってことはないですが、

衣装がよくて、ワンダーランドに住む変な住人達がみな魅力的。
こんなお茶会に招かれてみたいものです。

 

 

 

百万本のバラ

2008年11月2日 日曜日


加藤登喜子が歌う
♪ 百万本のバラを あなたに あなたに あげる
 窓から見える広場を 真っかなバラで埋め尽くして ♪
これ実話をもとにした歌詞なんですね。
ロシアの隣のグルジアという国に住んでいた貧乏画家が
ある時、巡業にきた旅の一座の女優マルガリータに恋をした。
彼は家の半分を売ったお金でバラを買い、
マルガリータの泊まっていたホテルの前をバラで埋め尽くす。
結局、この恋は実らずthe end。
わたしも二十代、店じゅうの白い花を買い占めたという
両手でかかえきれないほどの大きな花束をもらったことがあるけれど、
男の人は一度くらい、こういうことをしてみたいと思うのでしょう。
そんな情熱の夏を過ぎて、いまは秋。
百万本の紅いバラにまけない、庭の紅いろコレクション。 
しだれもみじの幹からひょこっと顔を出した小さな紅の葉、
オトコヨウゾメの風にはずむような実、
姫りんごのクラシックな紅色もきれいでしょ?