加藤登喜子が歌う
♪ 百万本のバラを あなたに あなたに あげる
窓から見える広場を 真っかなバラで埋め尽くして ♪
これ実話をもとにした歌詞なんですね。
ロシアの隣のグルジアという国に住んでいた貧乏画家が
ある時、巡業にきた旅の一座の女優マルガリータに恋をした。
彼は家の半分を売ったお金でバラを買い、
マルガリータの泊まっていたホテルの前をバラで埋め尽くす。
結局、この恋は実らずthe end。
わたしも二十代、店じゅうの白い花を買い占めたという
両手でかかえきれないほどの大きな花束をもらったことがあるけれど、
男の人は一度くらい、こういうことをしてみたいと思うのでしょう。
そんな情熱の夏を過ぎて、いまは秋。
百万本の紅いバラにまけない、庭の紅いろコレクション。
しだれもみじの幹からひょこっと顔を出した小さな紅の葉、
オトコヨウゾメの風にはずむような実、
姫りんごのクラシックな紅色もきれいでしょ?