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食べる輸血~ビーツ

2016年1月21日 木曜日

ビーツ

先日テレビを観ていたら、芸術的サーカスで有名なシルク・ド・ソレイユの団員が
「定期的にビーツを食べてデトックスして肉体疲労を取る」と話していました。
トップアスリートの発言だけに説得力があります。
「ビーツ」とは、ロシアのボルシチでおなじみの野菜。
赤かぶのように見えますが、ホウレンソウと同じアカザ科で
甜菜(サトウダイコン)の仲間です。
調理すると手もまな板も真っ赤に染まる色素成分はベタシアニン、
強い抗酸化力があり、体内の細胞を活性化してくれます。
また、ビーツの成分として近年注目されているのが、
「NOエヌオー)と呼ばれる一酸化窒素です。
これは全身の血液の流れ良くし、、血管をしなやかにして拡張させ、
脳や心臓病の原因となる血栓を予防するといわれます。
さらには血液の量を増やして体内の酸素を効率良く使う手助けをするため、
筋肉を増強し、持久力と疲労回復力を高める働きをします。
まさに若々しくいた人、元気に動きたい人のための野菜ですね。

ビーツ2

かなり硬い野菜なので、時間をかけて茹でるか、
生のまますりおろして使います。
今朝は、すりおりしたビーツに豆乳、オリーブオイル、ハチミツ、塩こしょうを合わせ、
ソースにして野菜と一緒に食べました。

ボルシチ

これが世界三大スープのひとつ{ボルシチ」

 

広島の特産キャベツ~広甘藍(ひろかんらん)

2016年1月17日 日曜日

広かんらん

キャベツは年中出回る台所の定番野菜ですが、
いまの時期のみずみずしさをたたえた甘さを味わうと、
冬が旬の野菜であることを実感します。

キャベツの原種は、青汁でおなじみのケール。
古代ギリシャの時代から地中海沿岸に野生していた薬草です。
生のケールをごらんになるとお分かりのように、
地に立つ茎に大きな葉がなり、それを1枚1枚搔いて使います。
葉が大きく、茎に数多くつける種を選別しているうちに
葉と葉が重なり合い現在のような球形(結球型)が出現したというのが定説。
ブロッコリーもキャベツの栽培途中で出現、さらに
カリフラワーはブロッコリーの突然変異です。
ケールを起源とする約1千年の生命の種の旅、
野菜が自らの遺伝子を絶やさぬために形を変えながら生きてきた
その驚異の生命力が、この丸いキャベツのなかに宿っているのです。

そして、広島県呉市広地区で明治時代から栽培されていた
「広甘藍」もまた、この地に根づくために自ら形をととのえたキャベツです。
葉脈が多く刻まれた葉の糖度は高く、
芯の部分までやわらかくおいしく食べることができます。
しかし糖度が高いだけに虫がつきやすく栽培に手がかかるため、
次第に栽培する人が減り1970年代には消滅。
それをここ数年、熱意ある技術指導者のもと
生産者が集って「広甘藍生産組合」を結成し、
甘くておいしい特産キャベツを復活させました。
収穫は11月から翌年1、2月頃まで。
収量はまだ多くはありませんが、今後生産を増やしていく方向へ。
生産者さん応援をするため、
1月最終火曜日「イマなまっ!」らくうまクッキングで
調理してみたいと思います。
生を手でバリバリちぎって天然塩をふって食べるのがおいしいのですが、
それじゃ料理になりませんね。

※「甘藍」は中国語からきたキャベツの別名です。