1ヶ月ほど前に種をまいたじゃがいも、双葉を出しました。
むくっと土を割って出る、いのちの逞しさ。
ノーザンルビーという品種で、皮も身もきれいなピンク色です。
やわらかな春の恵みの雨にぬれて、きもちよさそうです。
「いくら悲しくても辛くても緑の萌えるのが止まったりはしない」
そんな詩を思い出さずにはいられない春。
ひとつの県がまるごと失われるという経験のなかで日本が立ち往生をしています。
戦後にも匹敵する状況のなかで、皆がなんらかを負って貧しくなることは明らかです。
みずからの食をみずからでまかなう、
そんな地道な暮らしを取り戻すこと必要だと思います。
日が暮れれば街が暗くなり、家々から夕餉のしたくの音や匂いがする。
物のない中で知恵と手が働く昭和の時代のペースに帰ることはけっして悪いことではないと思いますが、
どうでしょう。