書名にひかれて手に取りました、「修道院のレシピ」。
1955年に仏ブルターニュ地方の修道女たちの手によって出版され、
後に日本語に翻訳されたものです。
かつて修道院が良家の女子の花嫁学校の役割を果たしていた頃の料理の授業の教本です。
内容は当時のまま、ただし十数年前に一度だけ油脂の量を減らしたとあります。
が、それでもなおバターの分量多いです。
たとえばエスカルゴのレシピ、
「殻が閉じていない場合は10日間エサを与えないでおく」。ありゃりゃ。
うさぎのソテーもありました。ギョッ。
狩猟民族の国の食事情が感じられて面白いです。
わが家では花を楽しんで終わったアーティチョークも、野菜料理の項のトップに堂々とありました。
こざっぱりとして簡素な修道院の生活への憧れもあり、この本を手にしたのですが、
けっこうグルメ、カロリーも高いです。
日本の寺の精進料理のヨーロッパ版のようなものかと思ったのですが。