東京、2日目。
きょうも天気が良くて、カーディガンも脱いでシャツ1枚。
(10年ぶりの高気温日だったと後で知りました)
五反田のホテルを出て、渋谷駅から田園都市線で世田谷美術館へ。
下車した用賀駅は、世田谷の知的民度をうかがわせる洗練されておしゃれな雰囲気。
美術館に向かう前に、駅の近くにある野菜ソムリエ経営の八百屋さん「エフ」をのぞきます。
ソムリエエプロン姿の若いスタッフが2名。
各地の生産農家の情報といっしょに、とれたて野菜がおいしそうに並んでいました。
広島から来たと告げたら、群馬産のトマトをひとつくださいました。
「規格外のものも、こうして扱ってるんです」
ツヤツヤとしてきれいで味も抜群においしいのに、正規の流通にのせることができない、なぜ?
自然の産物に「規格」があることが不自然です。
本日おすすめのリンゴを1つ買って、「では、また!」
用賀駅から世田谷美術館まで約17分。
住宅街を抜けるのですが、とても気持ちの良い散歩道です。
日曜日なのでベビーカーをひく若い夫婦や、老年カップルも多く見られます。
住民らしき人が家の前のベンチでパズルを解いてました。
住宅の間に突如、農園が現れました。
世田谷って農家も多く青果市場もあることを思い出しました。
高級住宅街と農家、さまざまなものが混じり合うっていいです。
時間も距離も気にならない楽しい散歩道、
美術館のある砧公園までくると、一陣の秋風。
大きなケヤキが黄金色の吹雪で迎えてくれました。
広い園内、落ち葉を踏みつつ美術館の方角へ。
世田谷美術館の催しは「オルセー美術館展」。
フランスのアールヌーボーの魅力を見ることができます。
植物の生命力、その美しさを家具や装飾品に映した工芸の美。
西洋さんざしの花を形どった髪飾りの前で、その美しさにくぎづけ。
アールヌーボー全盛期、そこに暮らす上流社会の女性たち(妻)も室内の調度と同様に
優美さが求められたといいます。
夫の財力によって美しく磨かれた女性の髪を飾った髪飾りには
小さなダイヤモンドがちりばめられていました。
公園内にある世田谷美術館、
何となく憩いのムードが漂うせいかあちらこちらの椅子で居眠りをする人の姿あり。
それも、また心地よい光景です。
バスで用賀駅まで帰り、ビル内のカフェでひと休み。
コーヒーと彩り野菜のピリ辛ドッグ。
それに今朝「エフ」でもらったトマトとりんごを添えて、即席野菜ランチです。
コーヒーもドッグも意外においしくて満足。
眠くなって、この後に予定していた築地市場行きは中止。
ビル内の書店でのんびり時間をつぶし、渋谷駅でちょっと買い物をして早めに空港へ。
モノレールから見える東京湾の夕暮れの海に、「また、来るね」
再来週の東京には、大きな楽しみが待ってます。それは、また・・・。