野菜ソムリエ「シニア」資格取得のための東京での講義、その2回目。
来年の2月まで全9回あるので、なかなか大変です。
が、東京行きの機会をムダなく生かすために、毎回、見たいもの、会いたい人、
行きたい場所をリストアップして出かけます。
広島空港の新しくなったトイレ、丸く回転する凝った造りです。
わざわざ費用をかけて丸くする必要があるのか、と首をかしげます。
お年寄りは開閉に戸惑われるのでないかと心配。
さて、東京着。神宮前にある「ワタリウム美術館」へ、まず先に。
メキシコの建築家、ルイス・バラガンの展示を見るためです。
嬉しくて、早く見たい、見たい。
この建築家に強く惹かれて、わが家の南側の壁面は、彼の作風を(ちょっと)投影。
彼の家づくりは、外の通りに対して壁を立て内部空間と外部を壁で閉じるというのが前提。
なぜなら、家は長い時間、独りで過ごせる場所であらねばならない。
生きることは独りが核であり、それが住まうことの原点であり、独りでいても満ち足りて安息があり、
また生きる活力がわいてくる、家を建てるとは、そんな空間の質を獲得することであると彼は言います。
この度のルイス展は、館内に彼の家を再現、リビングや寝室、書斎に彼が愛用した家具や書物が展示されていました。
彼の家、そこに漂う静謐な空気感、とてもお伝えしきれないのが残念です。
展示を見終わって、ビルの非常階段で階下へ。
とびきりオシャレで洗練された街の裏に、こんな庶民的な風景が。
日常と非日常の混在が東京の魅力です。
通りをはさんでカラフルな建物、原宿幼稚園でした。
渋谷まで戻って、午後の講義の時間まで、さてどうしよう。
そうだ、東急百貨店地下のフード・ショーを見よう。
青果が充実しているとの評判通り、全国各地から来た野菜がどっさり並んでいました。
広島のレモンもありました。
甘くておいしそう!鹿児島の安納芋に思わず手が伸びて、「誰かと一緒に食べよっと」。
講義の会場近くの道玄坂のローソンに入ったら、案の定、ソムリエ仲間のTさんが居て、
二人でパクパク。
この店、軽食用のカウンターがあってちょっと休憩に便利なんです。
講義を終えて、渋谷駅で息子と待ち合わせ。
恵比寿にあるテレビ製作会社で働いている、と言えばカッコいいのですが、
実態は低賃金で過酷な労働を強いられるAD稼業。
携帯番号を変えて行方をくらました(足抜け?)若者もいると言います。
わが息子は体力も精神もタフだから、ま、安心。
たまにはおいしいものを食べさせてやろうと、
文化村の前にある炭火鉄板焼きの店「春秋」へ。
彼はお肉、わたしは野菜。
お互いこれからやりたいこと、実現に向けての足がかりをどうするか・・・
そんな話で盛り上がって、母子というよりは同志といった感覚。
お腹も気持ちも満たされて、駅までの道。
テキストが入った重いバッグをさりげなく抱えてくれる息子の姿に、
「いいオトコに成長してくれてよかった」。
魔法使いや動物やゾンビ風が渋谷の街を練り歩くハロウィンの夜でした。
続きは、また明日・・・。