東京在住の友人と、朝10時に表参道駅で待ち合わせ。
早めにホテルをチェックアウトし、約束の時間までひとりでお茶を飲もうと
まだ人出の少ない表参道の並木道をブラブラ。
目にとまったちょっとおしゃれなカフェ、通りに置かれたメニューを見ると「コーヒー1000円」
高い、やめた、スタバでいいや。
青山通りに面したスタバの屋外に座っていたら、
若い夫婦に連れられて散歩中のワンちゃんがそばへ。
「歩き疲れて休みたくなると、カフェの前で止まるんです」と、飼い主さん。
長野の三上という地がルーツの「三上犬」という名の珍しい日本犬。
賢くて可愛いジョンくんです。
ご夫婦も気さくで、しばらくおしゃべり。
ハズが手に持つ袋を開けて「立派なブロッコリーでしょ?」
近くで土日限定のファーマーズ・マーケットをやっているのだと。
やって来た友人と一緒に、さっそく足を運んでみます。
野菜並んでいるのを見ると胸がわくわく波打つわたし、
マーケットのテントを見つけて、つい小走り。
千葉産の野菜が並ぶブースで試食した生のカブがあまりにおいしくて買ってしまいました。
葉のついたカブをバッグに入れてヒコーキに乗ります。
京都をはじめ全国からの野菜が並んでましたが、やはり野菜は地場のものがいちばん!
遠くから運ばれてくるものとは鮮度が違います。
10種類以上の卵が並ぶブースもあり、楽しくて楽しくてすっかり長居をしてしまいました。
なにより若い人たちが「食と農」にまじめに取り組み、マーケットを運営していることが嬉しかった。
名刺を交換して帰りました。
ハイクラスの店が並ぶ南青山のみゆき通り、洗練されたディスプレイを眺めて歩きながら、リニューアルオープンしたばかりの「根津美術館」へ。
敷地内の広大かつ古い庭に茂る木立が、都心とは思えぬ静かさを守っています。
次の目的場所は六本木ヒルズのテレビ朝日、
たまたまハイヤー仕様のタクシーに会って気分良く向かいます。
ドアを開ける、行先までのルートを確認する降り際には忘れ物をございませんかと一言添える。
優秀なタクシーとみなす3つのポイントをすべてクリアした運転手さんに深々としたお辞儀に送られてヒルズへ。
ひろい関東平野に抱かれる大都市がなせるワザでしょうか、
豊かな並木の緑、たっぷり広くとった空地にテーブルをおくカフェ、
東京の街の風景はきれいです。
それが東京のごく一部であっても、たまに遊びに訪れるには楽しい場所です。
良いものを見て感性の血流を良くします。
そんなわけで、テレビ朝日で催されているチュニジアの遺跡展へ。
ロビーにおかれた巨大なモザイクは、チュニジアのハイドロ遺跡で発掘された貴族の邸宅跡の床部分。
30平方メートルにおよぶ巨大な面積に、多彩な色の石で描かれた古代地中海の島々や魚たち。
邸宅の主がまだ見ぬ海へ夢をはせて描かせたものだと思うと、とてもロマンティック。
チュニジアでも未公開、日本で世界初の公開だそうです。
はるか北アフリカの地に眠る古代の夢にも立ち会い、このたびも充実の東京ステイ、
友人と別れて午後早めに空港へ。
モノレールから眺める東京湾の景色が、いつも胸に心地よい余韻を残してくれます。
2週間後ふたたびモノレールに乗る頃には、
東京の秋も深まっていることでしょう。