休日は近郊の山で過ごすことが多くなりました。
風に木々がすれ合う音や水の流れる音が
体じゅうの細胞を清めてくれるようで、ほっとします
そしてふだん住む街の、
あれをするな、これをしろという文字と音声の氾濫が
ますます煩わしくなりました。
エスカレーターにのれば「足もとに気をつけて」
JRのホームでは「黄色い線の内側におさがりください」
左折のトラックまでが大音量で「左へ曲がりますご注意ください」
家に居ても、給湯器が「もうすぐお風呂に入れます」
手とり足とり大きなお世話、
ニッポンの大人はそこまで未熟なのでしょうか。
昨日も山へ出かけた途中、友人の農園へ。
強い秋の日差しで写真があまり良くないのですが、
こぼれ種が咲かせた花ルッコラ。
野趣にみちた味が口内に広がります。
植物にもニンゲンにも余計な世話は不要。
生まれながらに備わった、
生きる力を使いきることが幸せ。
そんなことを思いながら畑にいる時間が
また幸せです。