八本松から福富町へ車でアートを訪ねるツアー。 まずは八本松の鉄作家、ゼロ・ヒガシダさんの工房へ。 奥様が運営のレストラン「アナスタシア」の隣にあります。 工房で現在制作中の「海の妖精」は、 ステンレス製で、重さ約200kg。 泡のように海に生まれては消えてゆく生命体を表現。 手の平にのるほどの小さな試作品でイメージを固め、 クレーンで吊るほどの大作に仕上げます。 火花が散る制作風景はまるで鉄工場、 感性と同じくらいに体力が必要みたいです。 ゼロさんの体、きれいな筋肉質。 作品を見せて頂いた後、アナスタシアでランチ。 コーヒーの味は格別です。 次は陶芸作家井手原さんの「アナサジ」へ。 アナサジとはアメリカ原住民が住む土地の名前。 かの土地にインスパイされたという作品群は、 なるほど土俗的。 自然のなかに置くと生命が宿るかのようです。 アトリエの片隅にあった家の形。お墓にいいね、と話していたら 実際にお墓の注文も来ているとのこと。
のどかな田舎道を走り、 豊栄町の「トムミルクファーム十夢」でおやつタイム。 観光バスも乗りつけるほどの賑わい。 絞りたての牛乳で作ったミルクジェラードが人気です。 仲間の皆がミルクジェラードを注文する横で、 うさぎだけ季節限定のトマトジェラード。 どこへ行っても、まず野菜。 裏の牛舎は「育ちざかり」「産前」「産後」に分けられ、 産後の牛たちは1日たっぷり30kgのミルクを出すそうです。 産前の牛グループは出産に備えてひたすら干し草を食べてました。 裏庭には、みごとなキウイの棚がありました。
アナサジで買った「はにわ」、かわいいでしょ? 包みの新聞紙がやけに黄ばんでいるなと、 見たら2003年の中国新聞。 世俗を離れて暮らす井手原さんらしい。 小さな虫が一匹這い出しました。実にプリミティブです。