旅から帰ると必ず問われるのが、
「何が、おいしかった?」
あるいは「どんな食べ物があるの?」
わたしが好んで行く、いわゆる発展途上地域は
いわゆる貧しい地域です。
溢れるほど食べ物があるわけではありません。
とうもろこしや芋を主食に、あとは肉。
その肉が、とにかくおいしいのです。
日本や米国のように量産をめざしませんから、
基本は放牧。牛や鶏は自由に暮らしています。
ストレスフリーで、運動も足りた
動物の肉はおいしいに決まっています。
等級を競う和牛のように作られていないので、
ナイフで切るのに往生するくらいかたいけれど、
噛みしめるほど肉の味がする。
なにより、胃にもたれない。
普段、外食をして肉を食べると
夜中に胃がもたれて目が覚めるのですが、
アフリカや南米ではそれがまったくない。
食べる量は日本にいるときよりもはるかに多いのに。
それとパンがおいしい。
きっと小麦粉がおいしいからでしょう。
コンビニなどない、
お店に行くのだって100キロ走らなければならない。
でも、肉もパンもおいしい。
豊かさとは何か、と今回も考える旅でした。
牛肉と鶏肉を食べる機会が多かった。
たいてい骨付き、味付けは塩、こしょう、ハーブでシンプル。
ガソリンスタンドに、原料が止まっていました。